アルバムの最後にあった異様な写真
何より一同を驚かせたのは、あの和室に広がっていた光景でした。
四隅に置かれたダンボールが、4段に積み重ねられていたのです。
ふと、Oさんが足元に落ちていた小さな写真アルバムに気がつきました。中を見てみると、ほとんどが子どもたちのものでしたが、最後のページで異様な写真が見つかりました。
それは、この和室を中央から撮影したと思われる2枚の写真。
1枚目は部屋の左側を撮ったもの、2枚目は右側を撮ったもので、それぞれ部屋の隅に積み上げられた4段のダンボールを写していました。
そのダンボールからご主人、奥さん、そして2人の娘さんが満面の笑みで顔を出していました。
「これ……大人が顔を出せる高さじゃないですよね……?」
「それよりさ、これ、誰が撮っているんだ……?」
「で、そのあと警察が来たらしいんだけど、結局一家は行方不明。バブルが弾けてその住宅地からも人が居なくなって、今や廃墟になっているってわけよ」
「こわぁ~……」
2000年代前半頃、大学生のKさんたちオカルト研究会4名は、丘陵地帯の新興住宅地を目指して夜に車を走らせていました。
名のある心霊スポットは行き尽くしていましたが、どういう経緯か“ダンボールの家”の話を耳にした彼らは、新たな期待に胸を踊らせていたのです。









