待っていたのは1カ月間のインターン
――就職活動を行う中で、印象的だったことはありますか?
実はアモーレパシフィックの求人を見たときに、「私、絶対にここに行きたい!」と思ったので、ほかは応募しなかったんです。ですから、あくまでアモーレパシフィックでのケースをお話する形になってしまうのですが……、一次面接が終わったあとに1カ月間インターンとして働く必要があったのは驚きでした。
インターンシップを行ったあとに、役員の前で最終課題の発表を行って、ようやく採用という流れなんです。もちろん、インターン中はお給料も貰えます。私はかなり驚きましたが、韓国ではある程度の規模感がある企業だと、正社員登用する前にインターンとして雇用し、その人材の業界に対する知識や基本的に業務を行うスキルなどを見極めてから本採用という流れになっている場合が多いようです。
日本の新卒採用はかなりポテンシャル採用ですが、韓国は「アナタが入社したらすぐにどんな力になれるの?」という目線で採用活動している印象です。新卒でも、研修期間などは特になく、入社したらすぐに業務を開始する勢いですね。
――アモーレパシフィックという会社に魅力を感じた理由を教えてください!
実は大学院に在学していたとき、化粧品にすごくハマってしまい(笑)。毎日オリーブヤングに通っていたんです。毎日学校に行くたびに寄って、新製品のことや成分のことを調べていましたし、当時ちょうど韓国でパーソナルカラー診断が流行っていたので、自分に合うものを探していたらすごく楽しくて。
だから、アモーレパシフィックが日本人を採用するという求人を見て、すぐに応募しました。実は本社が日本人を採用するというのはとても珍しく、私が応募したときが初めて日本人の正社員を募集していたタイミングだったんです。
――そうだったんですね。
コロナ禍に入るまではアモーレパシフィックは中国市場に力を入れていて、中国人の採用が多かったようです。それがコロナ禍をきっかけに、日本でも韓国コスメが流行り出して。日本市場の重要性が増して、本社で初めて日本人の正社員を採用することになったのが、私が応募したタイミングでした。
今年も日本人の方が入社しましたし、今では社内でも日本がかなり大事な市場というポジショニングになっていますね。
――入社後はどんなお仕事を任されましたか?
最初はLANEIGEを担当し、半年後にprimeraのチームに異動しました。ちょうどprimeraの日本進出が決まったタイミングで、その準備から関わることになったんです。
