人生で思わず夜ふかしして読んでしまったマンガは?
◆『ばるぼら』手塚治虫/小学館

天才という呼び声の高い流行作家の美倉が、新宿で拾った謎の女バルボラに振り回され、運命を狂わされていく。
「18歳のころ、手塚治虫さんの『ばるぼら』を読んでいたらその内容に頭がクラクラしてしまって眠れないとまではいかないまでも眠るまで何度も嚙みしめていた記憶があります。『ばるぼら』よりハードな作品はいくつも読んだことはあったのに、入られたことのない場所に入られてしまったという気がしました」
澤部渡さんの「マンガを読むときのマイルール」
「年々集中力の低下がひどくなり、かつてできたような音楽を聴きながらマンガを読む、ということはめっきり減ってまいりました。それとここ1年ぐらいは運動のために車にあまり乗らず、できる限り歩くようにしているので、仕事に行く際、カバンに数冊忍ばせて、移動中に読む、ということが増えました。学生のころと同じマンガの楽しみ方に戻ってきています」
- date
- writer
- staff
- 文=大嶋律子(Giraffe)
- category