人気キャラ・花沢類に挑戦!

――また、今年は「ダブリンの鐘つきカビ人間」で久しぶりに舞台を踏まれましたが、これもかなりの転機になったのではないでしょうか?

 「テニミュ」以来、映像を基本にお仕事させていただいていたこともあり、稽古が始まる前から「この作品は僕の役者人生の中で大きな挑戦になる」と思っていました。舞台は1カ月しっかり稽古期間があるので、映像の現場よりも、役や芝居に対して、深く考える時間がある。それに演出家や共演の方とのディスカッションもできる場ですから、しっかり学んで充実した期間にしたいという覚悟で臨みました。それに、「花より男子 The Musical」が続くことが分かっていたので、そこで得たものを「花男」に繋げていきたいとも思っていました。相手役に聞こえるだけでなく、実際に劇場に来てくださるお客さんを意識した声の出し方という舞台の基本からいろいろ大変でしたが、実際に千秋楽を終え、大きな壁を乗り越えた感じがします。それに錚々たる先輩方とお芝居させてもらったことで、技術面でもいろいろと得たものがあります。

――このたび上演される「花より男子 The Musical」ではF4メンバーの花沢類役を演じます。原作やドラマなどで人気のキャラクターを演じることをどのように思いましたか?

 まずは「花男」のミュージカルに出ることが決まったことに驚きましたし、その後に僕が類役に決まったときにも驚きました。僕の中では、ドラマのイメージが強いですし、「花男」のイメージ自体があのドラマでしたから、戸惑いもありました。でも、原作は原作、ドラマはドラマ。だから、今回はミュージカルとしての「花男」を僕たちで作っていくだけだと思っています。「ダブリン」のときに苦労した発声法に関しても、類は決して声を張るようなキャラクターではないので、ボソボソって囁くだけでも、ある程度は聞こえる発声をすることを心がけています。

<次のページ> 理想はクセがないことがクセの俳優

2015.12.18(金)
文=くれい響
撮影=深野未季