前回は、自撮りテクをわかりやすく解説した『いちばん可愛い自分を写そう♪ スマホでかんたん自撮りテク』(文藝春秋 電子書籍)から、部屋で“自撮り”する際の基本ワザを紹介した。今回は、外出先での“自撮り”のテクニックについて説明する。
部屋で自撮りする時の基本として、影とカメラの位置を意識して、強い光が当たる場所では撮影しない。「面の光」が入る「きれいな影のできるスポット」で撮影することで、“美人顔”の写真を撮ることができると紹介した。
影とカメラの位置を意識するのが重要なのは、屋外で自撮りするときも同じこと。では、街中のお気に入りスポットで撮影する際に、この2つの基本を押さえつつ、どうすればキレイな写真を写すことできるのか。
強い日差しがある日の撮影では白い壁を探そう
気持ちよく晴れた休日、友だちとウインドウショッピングを楽しんでいたり、一人で気ままに街歩きをしていたり、なんてときに、思わず写真を撮りたくなるなんてこともあるだろう。でも実は、晴れた日に強い直射日光を浴びての撮影は、お肌に悪いだけでなく、写真としてもあまりおすすめできない。なぜなら、強い光のもとでできる、はっきりした直線的な影は、写された人を険のある、怖い顔に見せてしまうことが多いから。
では、晴れた日に自撮りするときにはどうすればいいのか。日差しが強いとおもったら、とにかく白くて大きな壁を見つけよう。なぜなら、白くて大きな壁は、やわらかい「面の光」を作り出してくれるので、顔にもやさしい影を作ってくれるから。白い壁のそばであれば、壁を向いて撮っても、壁をバックに撮っても、それぞれ異なったやわらかい影を演出してくれるので、怖い顔にならないように写すことができるのだ。
日差しの強い日の撮影で、どうしても撮影したい場所の近くに白い壁が見つからなかったという時はどうすればいいだろうか。強い光のもとで、自撮りすると顔に直線的な影がかかってしまい、怖くなってしまうと説明したが、そこで思い切って、こんな時は顔を太陽に向けて、影が出ないようにしてしまうというワザがある。
ただし、太陽に顔を向けると、眩しくて目が細くなる、やぶにらみみたいな表情になってしまうと心配する人もいるかもしれない。確かに、目を開けたままで太陽に顔を向けるのは難しいし、なかなかいい表情にはならない、なので、この場合は思い切って目をつぶってしまえばいい。目をつぶっていても、強い影ができた怖い顔より、よほど可愛い表情になるので、一度は試してみてはどうだろう。
2015.12.15(火)
文=文藝春秋「電子書籍編集部」
撮影=萩庭桂太
モデル=梅本静香、松尾友加里