いまや携帯電話としての性能より、カメラ機能を優先でスマートフォンの機種を選ぶ人も増えている。スマホで撮影して即FacebookやInstagramに写真をUP、なんていう人もいるだろう。スマホでの撮影で、意外に苦労するのが自らを撮影する、所謂“自撮り”。

 そんな“自撮り”について、グラビアやCM撮影で活躍中のプロカメラマンが、誰もが可愛く写真を撮れてしまうコツを紹介するのが文春e-booksから発売された電子オリジナル書籍『いちばん可愛い自分を写そう♪ スマホでかんたん自撮りテク』(萩庭桂太著)なのだ。

部屋での“自撮り”。あることに気をつければ、
とびきりの一枚が撮影できる!

左:曇ガラスで「面の光」を作り出すことができる。
右:部屋での自撮りは、太陽の光が入る窓の近くがおすすめ。光が強すぎる時は、カーテンでやわらかい光を演出。

 『スマホでかんたん自撮りテク』の中から、すぐに役立つテクを4回にわたって紹介していこう。

 まずは自分の部屋で撮影する際の基本から。

 いまどきのスマホのカメラはとっても優秀だから、どんな状況で撮影しても、それなりの写真が撮れるのも事実。でも、どうせなら見た人が思わず「羨ましい! 私もこんな写真撮ってみたい」と思うような、キレイで可愛い自分を撮影したいもの。実は自分の部屋で“自撮り”するという時も、あることに気をつけるだけで、これまでとは一味違った、とびきりの一枚を写すことができるのだ。

 ふだん自撮りをするとき、きれいに写そうと思って、光が強く当たる場所を選んでしまう、という人はいないだろうか? 実はこれ、キレイで可愛い写真を撮るためにはNGの選択。美しく写るために必要なのは、「きれいな影ができるスポット」で撮影することだからだ。部屋での自撮りでも影のでき方に気をつけることで、鼻高で彫りの深い“美人顔”の写真となる。

顔が立体的に見えて、アンニュイな雰囲気に。

 では、顔を立体的に見せてくれるきれいな影ができる場所はどこにあるのか? それは「面の光」が入るところ。日中、部屋の中で自撮りしたい時は、照明は点けずに、窓から差し込む一方向からの光で撮影するといい。白熱灯のような強い「点の光」よりも、太陽からの「面の光」のほうが、顔に自然な影ができて、きれいに写りやすい。

 雨の日や夜間など、どうしても照明が必要な場合は、白熱灯のような強い光の下ではなく、他の部屋からの光が差し込むところや大きな間接照明の近くなど「面の光」が当たるような場所で撮ると、ふんわりとした、何とも雰囲気のある写真にすることができる。

2015.12.13(日)
文=文藝春秋「電子書籍編集部」
撮影=萩庭桂太
モデル=梅本静香