身内には、ものよりも時間と思い出の贈り物を

近茶文庫 文庫長 柳原紀子さん 江戸料理書などの保存、日本料理の歴史研究のほか、料理、作法指導、日本人としてのマナー指導を行い、近茶流懐石の伝承に努める

園子 結婚している女性は、ご主人側の家族の誕生日祝いや母の日の贈り物に悩むと聞くけれど。

紀子 本当は、ものよりも時間と思い出のプレゼントが一番じゃないかしら。あなたが夫婦で旅行に行くとマメに絵はがきをくれたり、孫の写真をアルバムにしてくれるでしょう。私はそれが本当にうれしい。彼のお母さんも喜んでいるわね。

園子 そう。これまで息子にそんなことをしてもらったことがなかったって(笑)。

紀子 やはり、ものよりもうれしいのは、自分を思ってくれる気持ち。それを忘れないで。

2011.11.21(月)
text:Yoko Maenaka(BEAM)
photographs:Tamon Matsuzono
styling:Nao Fujiya

CREA 2011年12月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

最強 贈り物バイブル

CREA 2011年12月号

老舗のロングセラーから新顔ギフトまで気の利いた逸品を集めました
最強 贈り物バイブル

特別定価670円(税込)

有名人がリピートするギフトに学ぶ
名品は創業100年クラスの老舗から選ぶ
美味は旬で選べば、はずさない!