優先搭乗やラウンジ利用の特典が生涯続く?

JALグローバルクラブのカード。アメリカン・エキスプレスの他に、Visa、Master、JCBなどがある。(写真提供:JAL)
これが、私が目指しているJALマイレージバンクの、サファイアのステイタス。右下に「ワンワールド」のエリートステイタスの、サファイアのマークが入っている。これにより、「ワンワールド」に加盟する他の航空会社の特典も利用することができる。(写真提供:JAL)

 ということで、私が目指したのはJALマイレージバンクのサファイアというステイタス。取得のためには「ワンワールド」加盟航空会社のフライトに積算対象運賃で搭乗すると得られる「FLY ONポイント」が、5万(うちJALグループ運航便2万5000)FLY ONポイント以上、または、50回(うちJALグループ運航便25回以上、かつ1万5000 FLY ONポイント以上)搭乗することが条件となる。

ANAスーパーフライヤーズカード。こちらは「スターアライアンス」のステイタス、スターアライアンス・ゴールドのマークも入っているので、この1枚を提示するだけで、ANAと「スターアライアンス」加盟各社の特典を利用することができる。来年はこのカードを目指そうかしら(笑)。(写真提供:ANA)

 ANAマイレージクラブの場合も同様で、基本としてプレミアムメンバーサービスというものがあって、ブロンズサービス、プラチナサービス、ダイヤモンドサービスとステイタスが上がっていく。こちらで目指すのは、ANAスーパーフライヤーズに入会できるプラチナサービス以上。「スターアライアンス」加盟航空会社のフライト5万(うち、ANAグループ運航便2万5000)プレミアムポイント以上と、JALの場合と到達基準は同じだ。

 前ページでご紹介した優先チェックイン、優先ラウンジ利用のほかにも特典はたくさんある。預け荷物の重量の許容量がプラスされたり、ボーナスマイルが加算されたり、特典航空券が割安で発行されたりすることがある。上位クラスに空席がある場合には、このステイタスを持っている乗客が優先的に無償アップグレードされるという、隠れた特典が得られることも。

 ステイタスは、JALで取得すると「ワンワールド」、ANAで取得すると「スターアライアンス」の上位ステイタスも同時に取得できるので、それぞれのアライアンスに加盟している航空会社を利用する際にも同様の特典を得ることができる。もうチェックインカウンターの長い列に並ばなくて済むし、搭乗ギリギリまでラウンジでのんびり食事したり、PC専用デスクで仕事をしたりできるのだ。預けた荷物も優先的に出てくるので、到着後のターンテーブルで待たなくてもいい。

 今回の旅では、前述の通り、総フライト距離は6万4083マイルだったので5万ポイントは余裕でクリアしたものの、JAL便は成田からニューヨークまでと、ジャカルタから成田までの2回。ボーナスポイントを入れてもあと1000ポイント弱足りなかった。これは、国内旅行でカバーして年内にクリアする予定だ。あと一歩!(笑)

次はアナタが、ファーストクラスの旅を楽しんでほしい!

 このように、格安の航空券を使ってファーストクラスで世界一周することによって、もう1回ファーストクラスの旅ができたり、年会費を支払うだけで多大な特典を手に入れることができたり。その後の飛行機旅が格段に快適になって、旅がますます楽しくなる。そう考えると、ファーストクラスの世界一周航空券が、ますます割安に感じられるはず。

 この特集を読んで、ファーストクラスで旅することが別世界の出来事ではなく、手が届く範囲にあると思っていただけたら嬉しい。人生は一度きりなのだから、「いつかは」ではなく、「いつ」旅立つか、ときには思い切って仕事を休む勇気も大切。ラウンジと機内だけなら数日間の休みでいいのだから。リフレッシュした後は仕事がもっと楽しくなるはず。

 次は、アナタがファーストクラスの旅を楽しんでほしい!

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、中国版出版制作中! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』好評につき、こちらも中国版出版決定!
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「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」Facebook
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Column

たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周

ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!

2015.10.16(金)
文・撮影=たかせ藍沙