女王様の国のファーストクラスラウンジは凄い!

ヒースロー空港内の高い天井を利用したテラス。ここにも調度品が並んでいる。

 サンパウロでのトランジット時間が少し短くなったものの、ロンドンのヒースロー空港には当初の予定に近い時刻に到着することができた。ここから先はブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスに乗り継ぐ。さっそくファーストクラス専用ラウンジ「コンコルドルーム」へ。ここは、ブリティッシュ・エアウェイズのフラッグシップラウンジで、この旅の中でもっとも楽しみにしていたラウンジのひとつ。

 スーツをキリリと着こなした紳士が出迎えてくれる入り口を入ると、ラウンジの受付と、その隣にコンシェルジュデスクがある。最初に目に入ったのはライオンの置物とシャンデリア。ソファはヘリンボン柄のベルベットだったりする。ライオンの他にも数々の調度品が飾られて、英国貴族のお屋敷といった趣だ。

「エレミス・トラベル・スパ」の入り口。この奥にカーテンで仕切られた個室があるほか、トリートメント後にコスメを自由に使えるコーナーもある。

 まずは、事前に予約をしておいた「エレミス・トラベル・スパ」へ。高級コスメ「エレミス」直営のスパで、15分間の無料マッサージを受けることができるのだ。女性向けのフェイシャル、ボディ、ネイルケアのほか、男性向けのトリートメントなどもある。

 疲れも溜まっている頃と思い、ディープ・リラックス・スカルプマッサージを予約しておいた。カーテンで仕切られた個室にある椅子で15分間。短いながらもかなりリフレッシュすることができた。帰りがけにコスメのサンプルをプレゼントされたことも嬉しい。

「プライベートカバナ」の室内。シャワーとデイベッド、イスとテーブルなどが揃う。

 そして次に、こちらも予約をしておいた「プライベートカバナ」に案内してもらう。「プライベートカバナ」は、シャワーやデイベッドがある個室。ブリティッシュ・エアウェイズのウェブサイトから、英語で予約することができる。というか、この日も満室だったので予約しておかないと利用は厳しい。「著名なトップセレブリティの皆さんが利用するのね、きっと」などと妄想を膨らませてしまったのだった(笑)。

レストランでは、各テーブルのプライバシーが確保されている。
少し遅めのランチにいただいたのはハンバーガー。一部の夜間フライトの搭乗客にはフルサービスの食事も用意されている。私のフライトは18時出発だったので「現地20時以降(米国各都市出発便は18時以降)に出発する夜間飛行のフライト」という条件をクリアできず、残念!

 それにしても、とにかく「コンコルドルーム」は広い。ここにいる皆さんのほとんどがファーストクラスの搭乗客と思うとびっくり(実際には他のクラスに搭乗するマイレージプログラム上級会員も多い)。大きなバーカウンターもあるし、アトリウムに張り出したテラスのようになっている一画も。レストランは隣の席から見えないようにとの配慮がなされている。

バーカウンターも本格的で、バーテンダーの方はとってもフレンドリー。残念ながら、今回はシャンパンをゆっくり楽しむ時間がなかった。
入り口には、ブリティッシュ・エアウェイズの歴史が展示されているミニ博物館も。

 あれこれ体験していたらあっという間に時間が過ぎ、せっかく予約した「カバナ」でゆっくりする時間がほとんどなかったほど(笑)。ここで1泊2日したいくらい快適でラグジュアリーなラウンジだった。

隣接するビジネスクラスラウンジのビュッフェ。ファーストクラスの搭乗客は、こちらも自由に行き来することができる。

2015.07.10(金)
文・撮影=たかせ藍沙