Magnificent View #648
ライヒェナウ島(ドイツ)
(C) F. Lukasseck / Masterfile / amanaimages
ライヒェナウ島は、ドイツ南部のコンスタンツ湖に浮かぶ小島。ライヒェナウ修道院をはじめとする宗教建築物が点在し、島全体が「僧院の島ライヒェナウ」として世界遺産に登録されている。
この島に教会や修道院が次々と建てられたのは8世紀のこと。当時、原始的な信仰が残っていたこの地域にキリスト教を広めるべく、25の施設が造られた。その中心的存在である修道院は19世紀初めにナポレオンによって閉鎖されるまで、約1000年にわたって活動を続けていた。
ご覧の建物は、畑に囲まれた聖ゲオルク聖堂。壁一面に、中世初期に描かれた傑作、『キリストの奇跡』が残っていることでも知られている。
かつて布教の拠点だったこの島も、現在は野菜の名産地、そして豊かな湿地帯の広がる渡り鳥の休息地となっている。ライヒェナウ島とは、「幸せな島」という意味。本土とたった一本の道で繋がる静かな島は、その名の通り、穏やかで優しい雰囲気を漂わせている。
文=芹澤和美
