今回ご紹介するのは、目白の老舗の和菓子屋さんの志むらです。

 いまさら、というくらい有名なお店ですが、やっぱり、東京の手みやげスイーツとしてここの「九十九餅(つくももち)」(箱入り 税込1,300円)をお伝えしないわけにはいきません。

たっぷりとかかっている黄粉。一度食べたら、忘れられない求肥のお菓子です。

 九十九餅の生地は求肥。通常、もち米と水と砂糖を火にかけて練ったものを求肥といいますが、ここのは卵も練り込まれている求肥。その生地に、蜜漬けされ、ふっくらとしたとら豆がたっぷり入ってます。その求肥に、黄粉(きなこ)がたっぷりとかけてあります。

 この黄粉がまた豆本来の香ばしい味のするすばらしい黄粉です。一口、口に入れたら、わかるのですが、こんなお菓子は他にはないです。求肥ってこんなにおいしいものだったのね、と初めて食べたとき、私は絶句しました。

 もちっとしてしっとりして、ほんのり甘くていい香り。この口当たり、舌触りは、優美でエロチックでさえある。和菓子の世界は奥深いです。

簡易包装もありますが、手みやげにするなら、やはり箱詰め。姿が美しいです。

 賞味期限は製造日より3日間ですが、このしっとりとした口当たりと豆の香りをお届けしたいがための手みやげなので、すぐ食べていただけそうな時に、持っていってください。

2015.06.24(水)