Magnificent View #596
キナバル山(マレーシア)
(C) Brad Wrobleski / Masterfile / amanaimages
標高4095メートル、東南アジアの最高峰を誇る、ボルネオ島のキナバル山。くっきりとした輪郭を見せる岩肌が凛々しく、美しい。
ここは古くから神聖な山とされ、人々の畏怖と尊敬の対象として崇められてきた場所。山の名の由来となったのは、地元ドゥスン族の「祖先の魂が眠る」という意味の言葉。大地を創造した女神ウムンスムンドゥが、夫が創造した雲が大地より小さいことを心苦しく思い、大地をかき集めて雲の下に置いたものがキナバル山になった、という神話も残る。
この山の特徴は、標高とともに変化する豊かな自然。赤道直下のジャングルから爽やかな高原へ、さらに山頂付近のゴツゴツした奇岩が連なる絶景へと、ひとつの山で異なる顔を見ることができる。標高は高いが、登山道も整備されて比較的登りやすく、登山ツアーも人気だ。
文=芹澤和美
