Magnificent View #362
ディア洞窟(マレーシア)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
にわかにはスケール感をつかめぬほど巨大な洞窟に、外界から射し込むまばゆいばかりの光。まことに幻想的な風景である。
ここはボルネオ島北西部、ブルネイとの国境近くに広がるグヌンムル国立公園にあるディア洞窟。開口部は、天地約150メートル、左右約120メートルという世界最大の規模を誇る。そして、その広壮たる空間は、入口からおよそ800メートルにわたって続くのだ。
この洞窟には、一説には300万匹にもおよぶというコウモリが生息している。日々夕刻を迎えると、彼らは餌を求めいっせいに空へと旅立つ。群れをなして飛ぶその様子は、竜の姿に譬えられている。
ちなみにディア洞窟という名は、ここにできた水溜まりでかつて鹿たちが喉を潤したことに由来する。コウモリの糞が溶け出した水は、ミネラルたっぷりなんだとか。
