ジョン・モーフォードが手掛けたタイ式家屋のスパ棟

築100年以上のチーク材の建物を移築したオリエンタル スパ。シャム王国時代の華やかな世界観を体感できる。

 真っ白な4階建てのスパ棟は、築100年を超えるチーク材の家屋を復活させたもので、ホテル施設というよりも、どこか瀟洒な邸宅のような落ち着きがある。インテリアを担当したのは、「パーク ハイアット 東京」のインテリアも担当しているジョン・モーフォード氏。最先端のファシリティを整えながらも、アンティークの調度品を置き、シャム王国時代の美学を再現したような空間になっている。

サウナやジャグジーなどの設備を整え、ゆったりとした間取りのオリエンタル スイート(スペシャルティ スイート)。
計算された建築美も、見どころのひとつ。

 トリートメント ルームは全15室。スチーム設備を完備したトリートメント ルーム10室、ヴァイタリティプールを完備したスペシャルティ スイート5室(うち4室がカップル専用)からなる。どちらもウッドのぬくもりが感じられ、スペースも広々。“施術室”というよりも、お屋敷の一室のようなくつろぎの場になっている。

 施設はほかに、ミネラルが豊富なクレイを使用する“モロッコ式ラスール・バス”がタイで初めて加わったほか、フェイシャル・トリートメントルーム3室、ヨガ&メディテーション ルーム、プライベート マニキュア&ペディキュアエリア、スパ・ブティックなども。

2015.03.25(水)
文・撮影=古関千恵子