日本人スパディレクターの存在が頼もしい
5つ星ホテルの多くにスパが完備されているスパ大国シンガポール。都会のオアシスのようなラグジュアリーなスパは、この国を旅する楽しみのひとつともいえる。数ある選択肢のなかでも、日本人ツーリストに注目を集めているのが、「ザ スパ アット マンダリン オリエンタル シンガポール」だ。
その卓越した技術や独特のトリートメントメニューはもちろんのこと、健康や美容の知識に精通した日本人スパディレクターがいることが、日本人女性を虜にする秘密。リピーターならともかく、スパ未体験者であれば、「海外スパは、言葉だけでなく利用法が心配」ということもあるだろう。ましてや、ラグジュアリー系のスパともなれば、マナーも気になるところ。日本人スタッフがいること、日本語で案内があるというだけでも、安心感は大きいもの。海外のスパにありがちな、「細かい部分までリクエストが伝わらないのでは……」という心配も、ここでは無用だ。
スパディレクターの清野志(きよの・ゆき)さんは、「ザ スパ アット マンダリン オリエンタル 東京」でも活躍した、スパのエキスパート。「自分に自信があってこそ心身の健康が保たれるもの。スパで美しくなって自信をもってもらうこと、そして旅先でリフレッシュしていただくことが、私たちの願いです」と、スパへの思いも熱い。
実際に施術をするのは、インドネシアやフィリピンなど、スパの本場から引き抜かれた凄腕のセラピストだが、トリートメントの前に、まずは日本語の質問票を使ってカウンセリング。マッサージの強さやオイルの香りに関する好み、マッサージしてほしくない箇所にいたるまで質問が記載され、英語が分からなくても指差しで明確に答えることができる。ロッカールームの使い方や終了までの手順を記した案内ももらえるので、あとは心ゆくまで、施術に身をゆだねるだけ。
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text & photographs:Kazumi Serizawa