こだわりの専門ショップが集まる
シンガポール初のアルティザン・マーケット

 シンガポール西部の瀟洒な一軒家が並ぶ高級住宅街・ブキティマ地区に、アルティザン(職人)・マーケットと銘打ったフードホール“パサベラ(Pasar Bella)”が、大改築を経て新生したショッピングモール“ザ・グランドスタンド(The Grandstand)”内に誕生。まずユニークな点は、このザ・グランドスタンド自体が昔の競馬場を再利用した施設であるところ。かつて馬場だった周囲には、緑の平地を活かして、フィールドやフットサル場、テニスコートが作られ、ちょっとしたスポーツハブになっており、日曜日など、草サッカーをピクニックを兼ねて家族で応援している風景も珍しくない。シンガポールの外国人レジデントがアウトドアを楽しむ場所として人気である。

 2013年5月のオープンと同時に、約2800平方メートルのゆとりあるスペースに30以上のショップが軒を連ねるパサベラだが、さらには、所得も高く、健康的な暮らしへの意識が高い人々の間でも話題となっている。というのも、チーズ専門店、オーガニックの青果店、オリジナルブレンドもあるスパイス専門店のほか、地元シンガポールブランドの高級ティーショップ、オーストラリアのブティックワイナリーの銘柄を集めたワインショップ、そして、ちょっと築地を思わせる鮮魚店など、いずれも質の高い商品を揃えたこだわり満載のショップが集まっているから。気軽なカウンターを設けているお店も多く、軽いランチやティーブレイクができるのも魅力。

<次のページ> フード系以外のお店もユニークな顔ぶれ!