創意工夫に満ちたフレンチのファインダイニング
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「マンダリン オリエンタル バンコク」のガーデンウイング5階にある「ル・ノルマンディー」は、バンコクのセレブリティご指名のフレンチのファインダイニング。床から天井までのガラス窓の向こうには、宵闇に船のライトが揺らめくチャオプラヤ川の眺め。重厚感が漂う雰囲気の中、クリエイティブなモダン・フレンチがいただける。
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料理は季節のコースメニューとアラカルト。タイ北部のロイヤル プロジェクト(タイ王室による農業支援)から多くを仕入れ、フォアグラや黒トリュフなど高級食材をふんだんに使ったクリエイティブな皿の数々を供する。厳選されたコレクションが並ぶワインセラーから、ソムリエが選ぶワインと一緒に味わいたい。また、相性のいいワインといただく、チーズの名工フィリップ・オリビエ氏のチーズ・セレクションも感動の嵐!
旧館オーサーズウイングの「オーサーズラウンジ」にて体験できる伝統的なアフタヌーンティーは女子の羨望の的! 吹き抜けの高い天井に2階から二手に分かれる階段、白一色の壁に白塗りの籐家具。そして生花でたっぷりと飾られた階上の踊り場から、奏でられるストリングスの音色が降ってくるよう。夢見心地な空間で味わうアフタヌーンティーは、まさに優雅の極み。
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英国式のアフタヌーンティーのメニューは3種類。「トラディショナル アフタヌーン ティーセット」はサンドイッチにフルーツタルト、パンナコッタにシフォンケーキなど王道路線。ユニークな「マンダリン オリエンタル タイ ティーセット」はパンダンリーフやレモングラス、ドライジンジャーなど地元の素材を取り入れている。「ベジタリアン アフタヌーン ティーセット」ではケーキやタルトは王道ながら、サンドイッチの具材が野菜に。どれも3段のティートレイでサーブされる。紅茶は「マリアージュ・フレール」から好みをチョイス、コーヒーもある。
往年の作家たちがくつろいだラウンジで、クラシカルな風情を味わいつつ楽しむアフタヌーンティー。これを目当てに滞在するゲストも数多い。
2015.01.12(月)
文・撮影=古関千恵子