8年の歳月をかけて築かれた台北一のラグジュアリーホテル

 香港やバンコクをはじめ、世界26カ国に45軒のラグジュアリーホテルを展開するマンダリン オリエンタル ホテル。これまで、「どうして台北にはないの?」と、思っていた人も多いはず。そんな声もある中、8年もの歳月をかけて建設中だった「マンダリン オリエンタル 台北」が、2014年5月に満を持してオープン。誕生3カ月にして、早くも台北トップクラスのホテルとして、その存在感をゆるぎないものにしている。

近隣でひときわ目をひくヨーロピアンテイストの建物。館内に入れば都会の喧騒を忘れさせる優雅な時間が。

「マンダリン オリエンタル 台北」が位置するのは、活気あふれる市の中心地。目抜き通りである敦化北路沿いに立ち、台湾最大のショッピングモール「台北101」まで車で約15分、MRT南京東路駅まで徒歩約7分、松山国際空港から車で約5分という便利なロケーションにある。東京国際空港(羽田)への発着便があり、市内に至近の松山国際空港まで歩いても10分という立地は、台北での滞在時間を少しでも長くしたいツーリストにとっては、かなり嬉しいポイント。

市街地に位置し、どこへ行くのもアクセス至便。成田国際空港からの便がある桃園国際空港までは車で約40分。

 往年の名ホテルであった「中泰賓館」の跡地に建てられた地上14階、地下5階建ての建物は、クラシカルなヨーロッパ調。賑やかな街から一歩奥まったホテルの中に足を踏み入れ、まず目を奪われるのは、ダイナミックかつ華やかなインテリアだ。ロビーの天井には5万個のクリスタルでできたシャンデリアが輝き、館内のいたるところに、1700点以上ものアートが飾られている。

モダンと伝統が融合する館内。ロビーを飾るシャンデリアがゴージャス!

 ともすれば煌びやかさばかりが目についてしまいがちだが、そこは最新のマンダリン オリエンタル。モダンと伝統、高級感とアート感がうまく調和した独特の世界観で、ゲストを心地よく非日常へと誘ってくれるのだ。

広東料理レストラン「雅閣」のバー(左)と、フレンチレストラン「COCO」(右)は、世界的なデザイナー、トニー・チーによるデザイン。レストランの内装にも、それぞれの世界観があって楽しませてくれる。

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2014.08.31(日)
文・撮影=芹澤和美
コーディネート=Lily Yi