今、CREA世代のみんながこぞって注目するデスティネーションは、何といっても台湾。「台湾といえば」の定番パイナップルケーキ、キャスキッドソン顔負けのセンスを誇るカラフルなバッグ、そして地元の女性に大人気のマスキングテープなど、友人へのプレゼントに、自分へのご褒美にぴったりのお土産を、現地在住ライターの片倉真理さんが厳選してご紹介します。絶対手に入れたいベストアイテムはこれ!

今や生産が追いつかないほどの人気!

完全な手作りなので顔がそれぞれ微妙に違うのも魅力。

 今、世界から熱く注目されている台湾生まれのモノがあります。それは金魚形ティーバッグ! 2013年9月に商品発表されるやいなや、そのかわいらしいフォルムに釘づけになってしまう人が続出。注文も殺到し、早くも生産が追いつかない状況になってしまったそうで、その人気ぶりがうかがえます。さらに、世界的な権威をもつ「レッド・ドット・デザイン賞」も受賞し、話題となりました。

繊細な作りのため、1個ずつ袋に小分けされています。

 このヒット商品を生み出したのは、実は台湾茶のブランドではなく、台北市郊外の北投にオフィスを構える新進気鋭のデザイングループ「子村荘園(CHARM VILLA)」。彼らは「台湾が誇るウーロン茶をより多くの人たちに味わってもらいたい」と願い、誰もが親しみを覚えるユニークなデザインを追求したと言います。その結果、出てきたのが優雅に泳ぐ金魚の姿だったのだそうです。

蜜香紅茶1箱12袋480元(日本円約1,820円)、バラ入り蜜香紅茶1箱12袋580元(日本円約2,200円)、阿里山金萱茶1箱12袋580元(日本円約2,200円)。バラ入り蜜香紅茶(6袋)と阿里山金萱茶(6袋)の2種類が入ったセットは580元(日本円約2,200円)。一番人気はバラ入り蜜香紅茶。

 このティーバッグがおすすめなのは見た目だけではありません。良質な茶葉を厳選しており、3種類が用意されています。まずは台湾の東部、台東県鹿野で産出される「蜜香紅茶」。これは「ウンカ」と呼ばれる小さな虫が茶葉を咬むことで生まれるハチミツのような香りと甘さをもちます。さらに、これにオーガニックのバラの花を加えた「玫瑰蜜香紅茶」と、ミルクのような甘い香りと評される阿里山産の金萱茶があります。いずれも農業組合から認定されたお墨付きの茶葉です。

2015.01.06(火)
文・撮影=片倉真理