vol.8_GIVENCHY

ジバンシイの美肌メイクを
支える「プリズム」25年の歴史

ジバンシイの新アイコン「プリズム」シリーズの4品。中央の黒いパッケージは一人ひとりの素肌の色を活かす 単色パウダー。プリズム・リーブル・プルミエール 7,300円。3種の4色パウダーは肌色の悩みやなりたい肌に合わせてチョイス。
左から:優しい赤みとパール感でほんのり上気した肌に。プリズム・リーブル 7 (ローズ・ヴェイル)7,300円、赤みを抑えて透明感アップ。 同 1(パステル・シフォン)7,300円、 日本人の肌に使いやすいナチュラル系。 同 2(ベージュ・タフタ)7,300円/パルファム ジバンシイ

 ジバンシイと聞いてオードリー・ヘップバーンを思い浮かべる人も多いはず。『ティファニーで朝食を』や『ローマの休日』に登場した彼女のスタイルは今も“エレガンス”のお手本とされるほど。その世界観をメイクアップやカラーで表現し、女性たちにキレイの夢とサプライズを届けるパルファム ジバンシイ。「プリズム」はブランドの顔といえる存在だ。

 1989年に世界初の4色構成パウダーとして初代「プリズム ドゥスール」がデビュー。2001年に2代目「ミロワ」、03年に3代目「プリズム・アゲイン!」が誕生。新しい質感や9色構成のパウダーが登場するなどラインナップが広がり、09年に4代目「ル・プリズム」へ。そして今年、5代目「プリズム・リーブル」が誕生。トレンドを反映するベースメイクにおいて25年間“粉”にこだわり続け、新しい形を追求していくって並大抵のことじゃない。こんなパウダーほかにはないと思う。

「ブランド創始者のユベール・ド・ジバンシィは『人の肌は単色では表現できない。光輝く肌を作るためにはいろんな色をブレンドしなければならない』と。プリズムはまさに彼の言葉から生まれたものなんです」と語るのは、アーティスティック ディレクターのニコラ・ドゥジェンヌ氏。

 3代目の「プリズム・アゲイン!」から色設計やパッケージデザインすべてを担当し、数々の名品を作り出してきた。ジバンシイのエレガンスメイクを担う名クリエイターである。

異なるトーンの色同士を偏ることなく
均一にブレンドするテクノロジー

「プリズムがほかのフェイスパウダーと決定的に違うのは粒子が非常に細かくて羽のように軽やかであること。パフやブラシでブレンドして重ねるだけで肌に溶け込むようになじみ、繊細な光のベールを纏った美しい肌に仕上げます。まったく新しいテクスチャーが実現できたのは独自の技術があったからこそ」(ニコラ氏)

 それが薬剤に用いられる製法を応用した“アトマイズ・テクノロジー”という粉砕技術。わかりやすく言えば、パウダー粒子を大きなタンクに入れて空気をたっぷり含ませながら回転させて粉砕する技術で、異なるトーンの色同士を偏ることなく均一にブレンドすることが可能に。すべての粒子が微細化&均一化されることで肌につけたときに4色が絶妙にまざり合い、一体感のある仕上がりが叶うというわけ。

「微妙なニュアンスを表現できるようになり、4色の組み合わせも繊細に。気軽に持ち歩いてフェミニンに使えるようコンパクトタイプを作り、“色で遊ぶ”楽しさをいろんな形で提案しました」(ニコラ氏)

 ジバンシイのコスメって持っているだけでわくわくする。つけると肌も気持ちもぐっと上がる。彼は「フェミニン」という言葉を使っていたけれど、大人っぽくてカッコよくて美しい! これって“化粧品”の大事な役目だと思うんだけど。

「ジバンシイは贅沢なクチュールブランドですから。それを裏切らないユニークな製品を作ってすべての女性を美しくすることが僕のミッション。今回のプリズムシリーズは開発チームと研究所が一丸となって作った自信作です」(ニコラ氏)

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2014.11.04(火)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2014年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

朝食のおいしい部屋

CREA 2014年11月号

Good Morning Room!
朝食のおいしい部屋

定価780円