世界でいちばん幸せが生まれる"朝食"の時間を充実させるための部屋作りのアイデアをたっぷりとご紹介。幸せスパイラルが生まれる、おいしい"朝"をどうぞ、召し上がれ!
幸せの物語が生まれる、フレームの部屋
ウエディングのスタイルブックなどでもおなじみのアートディレクター、ワキリエさんのGood Morning Room! をご紹介。
ワキリエさん
occupation アートディレクター
address 東京都・渋谷区
today's breakfast 卵かけごはん・野菜のお味噌汁・ヨーグルト・ドライフルーツ
都心に建つタワーマンションにあるワキさんのご自宅。リビングのある角部屋の二方向の窓からは、毎朝心地よい朝日が注ぐ。「朝は息子が起きるまでは静かで優雅です」動物たちのモチーフもかわいらしい。
女性が輝く瞬間であるウエディングのスタイルブックなどを手がけるワキリエさん。
「普段からインテリアをフレーム状に切り取って見るクセがあって。仕事柄ですね」
フォトジェニックな空間やアイテムに触れる機会も多く、ご自宅にもプロならではの技が随所に見られる。
朝食をいただくコーナーではがらりと雰囲気が変わる。食卓の椅子はご実家が経営するMOMO naturalのものとウェグナーのYチェア。「フランスと北欧のデザインに 惹かれます。ナチュラル感や手のぬくもりを感じる素朴なものが好き」
例えば壁。寝室とリビングを仕切るスライドドアは花柄のクロスで、明るい印象に。また、朝食をとるテーブルまわりはマット系のダークブルーの壁で落ち着いた空間に。異なる色や柄を使い、フレームごとに生活にメリハリを与えている。

「朝は日差しが心地よいこの場所で、卵かけごはんを食べるのが習慣」というワキさん。
実はダークブルーの壁には他にもこんな理由が――。
「6歳の息子が落書き盛りなので、壁を黒板代わりにしてもいいと思って。フレームばかりで空間を考えても整然としすぎてしまうから。ここで食べる朝食で一日がスタートするのだから、やっぱり家族の温かさが感じられる場所がいいですね」
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- writer
- staff
- text=Satoshi Miyashita
photographs=Wakana Baba - category
CREA 2014年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

