新しいアイコンになりそうな
“チークブロンザー”の存在
女性の内面を映し出すフォトグラファーにこだわったという、秋冬コレクション(右)とファンデ(左)の広告。
秋冬は目玉アイテムが目白押し。太めライナーと純銀配合のシャドウが合体したアイペンシルとマットマスカラは深みのある目元が簡単に作れる絶妙コンビ。リップグロスやネイルカラーもクールで大人っぽいし、パウダーアイブロウは17年ぶりのリニューアルらしい。さらに新しいクリーミィファンデーションも。KAORIさん曰く「カバー力の中にハリを詰め込んだうるおいファンデ」だそうでピタッと密着して毛穴や凸凹が目立たないフレッシュスキンが完成。そして吉田のイチオシはマットシャイニー チークス。ゆがんだハートが女性の二面性を表しているようでユニーク。なかでも01と04はKAORIさんこだわりのチークブロンザーで “使える”優れもの。小麦色の肌を作ると思っていたら大間違い。
「2色をブレンドすることで肌にスッとなじんでニュアンスを作ってくれる。自然な血色感や陰影を与えて顔立ちをすっきり見せることもできるし、目元や口元を引き立てながらその人その人の表情を引き出す。チークブロンザーはずっと作りたかったものなので今後もいろんなカタチで提案したいと思っています」(KAORIさん)
RMKはアーティストブランドとして17年の歴史があるブランド。ゼロからの出発じゃないから大変なことやプレッシャーもあったと思う。そういうことを受け止めつつ新しいことにチャレンジしているKAORIさんって男前な気がする。これからのRMKが楽しみになってきた。
「色や質感にこだわるのはもちろんですけど、手にとったときからハッピーな気分になれるような。大人の女性をワクワクさせるアイテムを作っていきたいですね。実は来年も面白いものが出るんですよ。きっと革命的な……」(KAORIさん)
えっ、色? ファンデ? 新製品? 聞き出そうと思ったらPR担当からでっかいNGが出てしまったので今回はここまで。お披露目が決まったらこの “ブラ魂”でぜひ! 個人的にはKAORIさんのオタクなこだわり、期待しちゃうんだけど♪
KAORI
RMKクリエイティブディレクター
1998年渡米。N.Y.のトップアーティストのアシスタントを経て、フリーランスのメイクアップアーティストとしてファッションやビューティページ、広告などで活躍。2013年7月より、RMKのクリエイションを手がける。
吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」が今回からパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。コスメ好きはCREA WEB連載「吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし」も要チェック。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2014.09.03(水)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛