マスカラ界ではパイオニア的存在のヘレナ ルビンスタイン。1939年に世界初のウォータープルーフ処方を開発し、1958年には現在のスタンダードな形であるオートマティック マスカラを完成。女性の美に革命をもたらしたと言われるほど数々の名品を生み出している。なかでも2004年に登場した「ラッシュ クイーン」はまるで毛皮を纏ったようなボリュームまつげを叶えるとして爆発的ヒット。以来、ヘレナのアイコンマスカラとして進化を続けていますが、その最新版の「ラッシュ クイーン ミスティックブラック WP」がこのたび誕生しました。
塗るほどに太く黒く、目の形をくっきりと!
新ラッシュ クイーンが叶えるのは「目のフレームを強調する」圧倒的なボリューム感! でも、お人形みたいなまつげじゃない。まつげ1本1本を根元からボリュームアップし、濃厚な黒さを実現して目の形をくっきりと際立たせるというもの。マスカラの仕上がりはフォーミュラ(液)とブラシのコンビネーションが決め手となるけれど、今回も新しい技術が随所に盛り込まれている。
“漆黒のフォーミュラ”という言葉がぴったりのマスカラ液には、3種類の無色透明な揮発性オイルにブラックピグメントを配合。まつげに塗るとオイル分が飛んで黒いピグメントだけが残り、重ねるごとに黒々と発色。4種類のポリマーがまつげの表面をコーティングしてにじみを防ぎ、美しい仕上がりを守る。ヘレナのウォータープルーフ機能は個人的にも信頼しているのだけれど、今回もパンダ目にはなりません!
そして、大きく変わったのがブラシ。片側はコーム、もう一方はフレーマーと呼ばれる5列の突起を持つ独特の構造になっていて、まずフレーマーでまつげの根元にたっぷりと液を塗布してボリュームアップ。次にコームで先端まで梳かしながらスッと長く。まつげの根元から黒々と見える仕上がりはまるでアイライン効果!! 目の形がぐっと際立ってミステリアスなまなざしに。
ボリュームマスカラって“盛り系”の仕上がりが多いけど、これはその人のまつげを活かして「量感」と「濃さ」を与えてくれるから大人の目元にも使いやすいはず。さりげなく印象づけるなら2~3回塗り、インパクトを狙うなら4~5回と重ねてみて!
Column
吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし
泣く子も黙る美容界のご意見番が、「これは面白い!」と認めた新作やビューティネタを出し惜しみなくご紹介!
2014.08.17(日)
文=吉田昌佐美