美術と工芸の世界をひもとく
それが美術か工芸か、という悩みは明治以来のものだが、日本の工芸の水準を引き上げてきたのは、職人の技術や探求心もさることながら、たとえば千利休に代表される、センスと教養に富んだクライアントの「創造力」に負うところが大きい。
今展では現代美術作家、杉本博司のディレクションによって制作された茶道具一式や彫刻作品「リザヴォア」を展示。「手」と「眼」の分担の妙を見せる。
企画展『杉本博司+京職人:メダカの学校』
会場 京都造形芸術大学 人間館1階 エントランスラウンジ
会期 2014年4月2日(水)~8月28日(木)
料金 入場無料
電話番号 075-791-9122(代表)
URL http://kuad-entrance.com/
2014.07.12(土)
文=橋本麻里