「水玉の女王」、草間彌生。世界からの大喝采を浴びてもなお、彼女の制作意欲はとどまるところを知らない。
アートに一生を捧げようとしている芸術家のスタジオを訪れ、その歩みについて訊ねてみた。
大成功した回顧展に続き、新たな個展のツアーもスタート
草間彌生のアートに世界が熱狂している。2011年から2012年にマドリッド、パリ、ロンドン、ニューヨークを巡回して大成功を収めた回顧展に続いて、昨年からはアジアと中南米で新しい個展のツアーがスタートした。
アジアを巡回中の「KUSAMA YAYOI, A Dream I Dreamed」は昨年7月に韓国の大邱(テグ)美術館で開幕。最新の絵画作品を中心に、主に2000年以降の創作活動を紹介する。いっぽうアルゼンチンやブラジル、メキシコの都市を巡る「Yayoi Kusama Obsesion Infinita」(永遠の強迫観念)は初期から最新作までを網羅した回顧展。どちらも大きな反響を呼び、入場前の大行列は、草間展では見慣れた光景となった。リオデジャネイロでは約3カ月の会期中に75万人が訪れた。
2014.06.26(木)
撮影:森本美絵
文:鈴木布美子