素直に芝居することの大切さを知った作品
――コロナ禍における撮影での思い出はありますか?
撮影は、誰かがコロナに感染すると完全に止まってしまう状況だったので、キャストもスタッフも細心の注意を払って臨んでいました。でも、何よりつらかったのは、ファンの子どもたちがイベントに来られなかったことです。直接会えないのは本当に寂しかったですね。そんななかで、皆さんからいただいたお手紙は、とても大きな励みになりました。
――「仮面ライダーリバイス」以降、自身にとって大きな転機となった作品について教えてください。
常に全力で取り組んでいるので、どの作品も強く印象に残っていますが、その中でも節目だったと思うのはドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」(23年)です。「リバイス」のあとに出演した作品で、気持ちを大きく切り替えるきっかけになりました。
最近の作品では、準備期間がとても長かったドラマ「PJ ~航空救難団~」(25年)が特に印象深いです。お芝居が上手くなりたくて、とにかくいろいろ勉強しました。もちろん学ぶことは今でも大切にしていますが、この作品を通じて、「周りからどう見られるか」という雑念をいったん手放し、素直にお芝居をすることこそが一番大切だと感じられるようになりました。
前田拳太郎(まえだ・けんたろう)
1999年9月6日生まれ、埼玉県出身。2021年に俳優デビューし、同年には「仮面ライダーリバイス」で初主演を務める。そのほかの主なドラマ出演作に、「女神の教室~リーガル青春白書~」(23年)、「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(24年)、「PJ~航空救難団~」(25年)などがある。また、劇場アニメ『ふれる。』(24年)では主人公の声優を務めている。
栄光のバックホーム
2013年のドラフト会議で、阪神タイガースから2位指名を受けた18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。16年の開幕戦では一軍のスタメンに抜擢されるなど、誰もがその将来に大きな期待を寄せていた。だが、視界に異変が生じ、脳腫瘍という医師の診断が下される。それでも慎太郎は、父・真之(高橋克典)や母・まなみ(鈴木京香)、そして北條史也(前田拳太郎)らチームメイトに支えられながら、病との闘いに立ち向かっていく。
原作:「奇跡のバックホーム」横田慎太郎(幻冬舎文庫)、「栄光のバックホーム」中井由梨子(幻冬舎文庫)
脚本:中井由梨子
企画・監督・プロデュース:秋山 純
出演:松谷鷹也 鈴木京香 高橋克典 前田拳太郎 伊原六花 山崎紘奈 草川拓弥
配給:ギャガ
制作:ジュン・秋山クリエイティブ
11月28日(金)全国公開
©2025「栄光のバックホーム」製作委員会







