9月6日から8日、2泊3日の日程で新潟県を初訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(23)。行く先々で多くの人が出迎えて、新潟県は大フィーバーの熱気に包まれた。当時の様子を振り返る。

純白のスーツをお召しになった愛子さま

 最終日の9月8日、純白のスーツをお召しになった愛子さまは、パッと明るく輝いていた。アクセサリーはパールとゴールドのブローチが2つ。ミニマムな配色と、ニーカラーのジャケットというシンプルなデザインに合わせて、愛子さまは髪型をフェミニンなハーフアップに整えられていた。毛先をカールして動きを出した、若々しいおしゃれなスタイルで、公務の時はたいていお髪をポニーテールにまとめられている印象があったので、新鮮だった。

 真っ白なお召し物にパールとゴールドのアクセサリーを合わせられた愛子さまのコーディネートは、雪のイメージだけでなく、稲穂が少しずつ黄金色に色づきはじめる、この地域ならではの季節の風景を意識されたのではないかと思った。

警察関係者は大パニック…「予想以上に人が集まった」

 9月7日に「防災推進国民大会2025」に参加された愛子さまは、翌8日には2004年の中越地震の被災地である小千谷市に足を運ばれた。小千谷市は新潟県のほぼ中心に位置し、冬には2メートルを超える積雪が普通の豪雪地帯だ。中越地震の際は、震源地にも近く、家屋が倒壊したり傾いたりと多くの被害が出た。信濃川が市を東西に分断し、豊かな水量に恵まれた稲作地帯だ。愛子さまは新潟市内の宿泊ホテルから1時間ほどの「小千谷市総合産業会館サンプラザ」と隣接する「錦鯉の里」を視察された。

 インターチェンジから続く約1kmの小千谷市の目抜き通りの沿道は、見たこともないような大勢の人であふれかえり、「愛子さま~」と呼びかける声が多数聞かれた。「予想以上に人が集まった」(県警関係者)というほどの大パニック。警察官は汗をかきながら走り回っていた。

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