公務で愛子さまがかけた言葉

「相手の選手をブロックして、味方の選手に道を作るプレーをして素晴らしいですね」

 愛子内親王殿下は、2月2日、天皇皇后両陛下とご一緒に観戦した「日本車いすバスケ選手権大会」の試合後、このようにチームの選手を激励なさった。

 言葉を受けた選手は、「シュートを決めた選手に注目が集まるものですが、仕事を評価していただき嬉しかった」と、愛子さまの気遣いに感激した様子だったという。

 愛子さまがバスケットボ―ルの面白さを知ったのは、小学生の時。体育の授業で習った事がきっかけだった。

 東宮御所(現・赤坂御所)の私室の壁にはおもちゃのミニバスケットがあって、幼児期には遊んでいたといわれたが、本物のバスケットボールの魅力に取りつかれて夢中になったという。

 この日、陛下も激励した選手たちに「愛子も小学生の時にバスケットボールをして走り回っていました」と笑顔で話されていた。

お雑煮は丸餅の京味噌仕立て

 令和7年(2025年)が明けて一カ月――。23歳になられたばかりの愛子さまはどのように新しい年を迎えられたのだろうか。

 愛子さまの元日の始まりは早い。天皇陛下が早朝4時前には起きて極寒の中で一連の儀式に臨まれるため、同じ時刻には目を覚まされるそうだ。

 午前8時には、両陛下とご一緒に朝食にあたる「御祝御膳」を召し上がる。9時には宮内庁長官や侍従職から挨拶を受けられて、宮殿に移動。

 正礼装のローブデコルテに着替えられて、成人式の時と同じように叔母の黒田清子さんから借用しているというティアラを着けられた。

2025.02.13(木)
文=友納尚子