「錦鯉の里」から車に乗り込む際には、集まった100人ほどの地元の園児たちとサプライズでご交流。予定からは30分以上遅れ、次の訪問先である旧山古志村(長岡市)に向かわれた。「両陛下は、何事も丁寧になさいます」(宮内庁関係者)という“令和流”を踏襲されていた。

 中越地震で全村避難となった旧山古志村に到着された愛子さまは、ご休憩の後、「やまこし復興交流館おらたる」を訪れて、被災当時の状況や地域再生の様子などをご覧になって、みずからの被災体験を語り継いでいるボランティアスタッフと懇談された。

 愛子さまの地方ご訪問を取材すると、国民の誰もが愛子さまを知っていることを深く実感する。沖縄県ご訪問でも地元の人々が「愛子さまが来るんだってねえ」と沿道に多く集まり、愛子さまの姿が見えると歓声があがっていた。

愛子さまはライトブルーのパンツスーツで颯爽と…

 ご出発の9月6日、新潟駅に向かう東京駅の新幹線ホームに、愛子さまはライトブルーのパンツスーツにホワイトのインナーを合わせた颯爽としたスタイルでお出ましになった。新幹線に乗り込んでも、ホームに居合わせた人に対して笑顔でずっと手を振られていたという。

 そしてこの日の夜は、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さま(19)の成年式を祝う「ご内宴」が帝国ホテルで行われていた。愛子さまは公務先へと出発するために欠席されたが、東京駅での朗らかで、堂々としたお振舞いからは、ご自身の務めを果たし、それぞれが皇室を支えていくというお気持ちでいらっしゃるのではないかと拝察している。

 愛子さまは10月5日から滋賀県を訪問され、国民スポーツ大会競技を観戦される予定だったが、新型コロナウイルスに感染されたことがわかり、取りやめとなった。5日までお住まいの御所の自室で療養されるという。お元気な愛子さまのお姿を拝見できればと願うばかりだ。