国内外のゲートウェイとして進化を続ける“芝浦”の地に誕生

 近年、関西エリアでインターナショナルブランドの高級ホテルの進出が相次ぐ中、今年2025年7月、東京・芝浦に「フェアモント東京」が開業して大きな話題となった。

 1907年の「フェアモント サンフランシスコ」創業以来、「フェアモント ホテル&リゾート」はその土地の歴史や文化、コミュニティと深く結びつき、特別な意義や価値を持つ、忘れられない唯一無二のホテルを創り続け、現在、世界中に90 を超えるホテルを展開している。

 そこで今回は、「フェアモント」が世界で築き上げてきたレガシーを受け継ぎ、日本に初上陸した「フェアモント東京」の魅力をみていこう。

 日本初上陸となる「フェアモント東京」がその幕を開けた場所は、国内外のゲートウェイとして進化を続ける芝浦。江戸時代に自然豊かな海辺の漁村として栄え、その後、鉄道の開通により行楽地として発展。歴史と進化を象徴する芝浦は、まさに「フェアモント」が築き上げてきた伝統と共鳴する地だ。

 ホテルは東京湾のほとりに佇み、西に東京タワー、東には東京湾を望む絶好のロケーション。都心の躍動と水辺の静けさが響き合う特別な時間を叶えてくれる場所でもある。

 35階のメインロビーは、豊かな緑と庭園が配された開放的な空間だ。東西両サイドには屋外テラスが広がり、屋内と屋外の境界を感じさせない自然と調和した優雅なひとときを演出。

 そして同フロアには、ロビーラウンジ「Vue Mer(ビュメール)」、オールデイダイニング「Kiln&Tonic(キルン&トニック)」、「フェアモントスパ」やジムなどがある。旅のはじまりはもちろんのこと、ここで過ごす寛ぎの時間をより豊かなものにしてくれる施設が揃っている。

 36階から42階に位置する全217の客室には天地に広がる窓から自然光が降り注ぎ、日本家屋の“縁側”を思わせるシーティングエリアが、室内の静けさと東京のダイナミックな景色を緩やかに結びつける。そして52~278平米のゆとりある広さを誇り、静寂の東京湾や活気ある都会の風景など、東京の壮大な景観をさまざまな角度から望むことが可能だ。

 インテリアには落ち着いた色調のセン材や石英岩や真鍮のディーテールを施し、バスルームには天然石の豊かな質感を生かしたデザインを採用。

 さらに、マキシバーにはオリジナルのアイスバケットやコースター、コーヒーマシンを完備。マーシャルのスピーカー、ダイソンのヘアドライヤー、「ル ラボ」バスアメニティなど、多彩なプレミアムアメニティが用意され、ラグジュアリーなステイをより上質なものにしてくれる。

2025.09.30(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)