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スクリーンに自分が写し出されるというのは特別な瞬間だった

――3人の清らかでまっすぐな想いが伝わってきて、観終えた後、清々しい気持ちになれました。みなさんは完成した映画をご覧になって、いかがでしたか?

キム・ミンジュ 私は映画に出演したのが初めてだったので、映画館のスクリーンに自分が映し出されることに感激しました。撮影中は自分がだんだんガウルになっていくイメージができていましたが、スクリーンに自分が写し出されるというのはまた特別で。手話や水泳を一生懸命練習していた時のプロセスも思い出し、胸がいっぱいになりました。

 ただ、私の演技はまだまだ未熟です。爽やかで綺麗な映画に仕上がったのはユンソさんとホン・ギョンさんのおかげだと感謝しています。

ノ・ユンソ 私も自分が出ていなかったミンジュとホン・ギョンさんおふたりのシーンを初めて観て感動しました。

 本作は声やBGMのほかに、木が揺れる音、水の音、バイクが通り過ぎる音など、日常のなかにある環境音が使われています。スクリーンで自分たちのお芝居にこうした自然界のBGMが編集されているのを観て、「ああ、映画が完成したな」とあらためて嬉しく思いました。

ホン・ギョン ノ・ユンソさんのおっしゃる通り、本作は音が極端に少ない分、観客のみなさんに飽きずに観てもらえるかという心配はありました。

 映画というのは一般的に、音楽や感情的なセリフなど、音に頼る作品が多いからです。でも、音楽がない分、より集中して没頭してくださる方が韓国では多かったと思います。日本のみなさんにもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

『君の声を聴かせて』

2025年9月26日(金)全国ロードショー

監督:チョ・ソンホ/オリジナル映画:『聴説』/出演:ホン・ギョン、ノ・ユンソ、キム・ミンジュ/2024年/韓国/109分/配給:日活/KDDI/©2024 KC Ventures Co.,Ltd & PLUS M ENTERTAINMENT & MOVIEROCK Inc., All Rights Reserved

https://kiminokoe.jp/

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2025.09.25(木)
文=相澤洋美
撮影=平松市聖