
グラミチ(GRAMICCI)が、2025年秋冬コレクションのビジュアルを発表しました。
1970年代、米・カリフォルニア。ヨセミテ国立公園に集った、自由な精神を持つ若きロッククライマーたちは、スピードとスタイルを重視する新たなクライミングのあり方を開拓。着る服もこれまで彼らが着用していたペインターパンツや陸軍のビンテージなどから、より快適で機能的なものにアップデートする必要がありました。そこで、クライマーのひとりであったマイク・グラハムは、新たなクライミングショーツを開発。
そんな1枚のショーツから、1982年に誕生したグラミチ。現在はクライマーだけでなく、ストリートを歩く人々からも愛されるようになりました。創業当初と変わらず快適な着心地と機能性にこだわりながら、新しいアイデアを追求し続けます。




2025年秋冬コレクションからも、受け継がれてきた理念が見て取れます。リラックスなフィット感、脚を180度開脚できる股下の構造・ガゼットクロッチ、片手でフィット感を調整できる組み込み式のウェビングベルトは、ブランドの象徴的なディテールです。
今シーズン、新しい素材の融合にも挑みました。薄手で軽量なロープロファイルのサーマルフリースや撥水性のあるシアサッカー生地、麻、90年代のデザインからインスパイアしたデニムチェック、モヘアウールブレンドなど、ウェアのバリエーションにも幅をもたらすさまざまな素材を掛け合わせました。日本製のデニムが取り入れられている点にも、注目したいです。
ビジュアルは、開放感あふれる自然の風景や、人々の生活のフィールドに近い屋内で撮影。自然と共生しながら、レクリエーションや人とのつながりを楽しむシチュエーションを捉えました。







グラミチ

2025.09.03(水)
文=CREA編集部