シガール®でおなじみのヨックモックが、懐かしい昭和時代に愛された幻のスイーツを復刻させました。「ダックワーズ」と「ブラマンジェ」はいずれも1980年代に発売していたシンプルなフランス伝統菓子。青山本店のショップとBLUE BRICK LOUNGEで8月30日まで提供します。


レシピは残っていたものの……

 ヨックモックの半生菓子の原点でもある「ダックワーズ」。サクッとしたアーモンド風味のメレンゲ生地にバタークリームを挟んだ小判型のフランス伝統焼き菓子で、ヨックモックでは1980年代に登場して人気を集めました。当時のフレーバーは「モカ」と「プラリネ」の2種類でしたが、復刻にあたり「ピスターシュ」が新登場。

 「材料の種類と分量がわかる手書きのレシピは残っていたのですが、作り方に関しては手がかりがなく、何度も試作を重ねました。当時を知る社員のアドバイスも参考にしながら試作を繰り返し、味わいや食感を理想のレベルに近づけられたのではないかと思います」とは、開発担当の和田康則さん。

 同じ材料を使っても、卵白を泡立ててつくるメレンゲのかたさや、アーモンドの粉と砂糖の混ぜ具合などで、口当たりや味わいは変わってくるもの。2025年のいま、あえて当時の食感を再現し、軽やかだけど食べごたえのある仕上がりを目指しました。生地は軽めの食感に、中のクリームはクラシックスタイルで、卵黄を使ったコクのあるバタークリームとなっています。

 プラリネは皮付きのローストアーモンドの香ばしさが引き立つ味わい。モカはコーヒーの香りとコクが感じられる濃厚な味わい。新登場のピスターシュはローストしたピスタチオと生のピスタチオペーストを使っているため、彩りも鮮やかで奥深い味わいのバタークリームに仕上がっています。

 表面はサクッと香ばしく、中はふわっとした食感、そして濃厚なバタークリームのマリアージュは、ヨックモック青山本店のBLUE BRICK LOUNGEで味わうとそのおいしさもひとしお。ショップで購入しても賞味期限はその日限りなので、出来立てから時間をおかずに味わうことをおすすめします。

2025.08.08(金)
文=CREA編集部