左:シルバーのワンピースは、これからの季節にもふさわしいクールな華やかさ。サックドレスは太って見えがちだけど、張りのあるカットソー素材と計算されたカッティングのおかげで、立体的でほどよくシャープなシルエットを実現します。31,320円
右:潔い白と流れるようなドレープデザインが、清潔感のある女らしさ。裾から黒をわずかに覗かせることで、スタイルアップ効果も上々! 30,240円

 若い頃にはよく着ていた“カットソー”が、なんとなく似合わなくなってきた――。最近、そんな風に感じることはありませんか? カジュアル過ぎる印象が私たちの日常にそぐわなかったり、体が丸みを帯びてきたことでシルエットがもたついてしまったり……。理由はひとつではない気がしますが、本当は、着心地がよくて扱いやすいカットソーをもっとワードローブに取り入れられたら、日々のおしゃれはずっとストレスフリーになるはずですよね。

 そんな私たちの想いに応えてくれたのが、この春デビューしたアデル クチュリエ。長年ファッションのプレスを務めてきた40代の女性が友人のデザイナーと立ち上げたブランドで、そのきっかけは“大人が美しく着られるコンフォタブルな服がない!”と感じたことだったそう。すべてのアイテムにカットソー素材を使っているのが特徴ですが、張りのある最上級の素材で作られたシンプル&モダンなデザインの服は、“カットソー”の概念を覆すエレガントなものばかり。こんなカットソーなら、リラックスした着心地をキープしながら、通勤からパーティまで堂々と着て行くことができるでしょう。

無難にまとまりがちな黒ワンピースも、背中にドレープを寄せてひとひねり。後ろ身頃には前とは異なるとろみ素材を用いて、歩くたび揺れる優雅なシルエットに。38,880円

 大人の女性のリアルなニーズから生まれたアデル クチュリエは、展示会の時点から貸し出し予約でいっぱいという人気ぶり。私も、撮影でお借りするだけでなく自分用にワンピースを購入する予定です。こんな心強いブランドがあれば、汗をかく季節のおしゃれだって楽しみになりますね。今年の夏は思いきって、「洗えるものしか着ません」宣言してしまおうかしら!

アデル クチュリエ
URL http://www.dressdress.jp/

河井真奈 (かわい まな)
数々の雑誌で活躍するスタイリスト。モードとデイリーのバランスが取れたスタイリングに定評が。著書に『絶対美人アイテム100』(文藝春秋刊)

Column

河井真奈の「私が今、買いたいもの」

スタイリストの河井真奈さんが、プライベートで今リアルに欲しいと思っているほどお気に入りのアイテムをピックアップ!

2014.06.07(土)
文=村上治子