携帯電話と小さめの手帳が入る大きさで、パーティや旅行、レストランなどで重宝するウォレットバッグ。内外にポケットが充実。レザーストラップはチェーンと繋げて斜め掛けできる長さになり、すべて取り外せばクラッチとしても使えます。ゴールドのウォレットバッグ(H14×W20×D4センチ)24,840円

 最近、自分のバッグの選び方が変わってきたなと感じます。若い頃は、何よりデザインが優先。服がカジュアルなぶんバッグでハクをつけたかったこともあり、ほぼ100%、海外の有名ブランドを選んでいました。心から素敵だと思えるデザインがインポートでしか見つけられなかったということもあります。その頃は本当に、デザインさえよければ使いにくさに目をつぶることもしばしば。でもいまでは、機能面での満足は欠かせません。バッグを選ぶ時、最初にするのは重さのチェック。重いと感じるものを買うことは、きっともうないでしょうね。

ウォレットバッグのカラー展開は、合わせやすいメタリック系と黒が揃って全5色。カラー次第で多彩なイメージを演出できます。内側には5つのポケットと6つのカード入れがあり、収納力も抜群! ウォレットバッグ(H14×W20×D4センチ)各24,840円

 そんななか、最近気に入っているのがTIA MARIA(ティアマリア) by Mari Inaba。展示会ではゴールドのウォレットバッグを予約しましたが、他にもボストンやトートなど使いやすそうなバッグがあり、目下あれこれ悩み中です。ティアマリアのバッグは、どれもまず持った時の軽さにびっくり。とはいえ、レザーや金具などの質感はしっかりしていて、主張し過ぎず個性を醸し出すデザインも、毎日使いたくなるポイントになっています。さらに嬉しいことには、価格も抑えめ。なぜこんなに上手なのかしらと思ったら、デザイナーの稲葉麻里さんは、これまでオペークやアクアガールなど人気のドメスティックブランドでキャリアを磨いてきた方だそう。日本人の好みやニーズを熟知し、価格も考慮したシビアな目線で多くの素材を見てきたからこそ、こんなにもバランスのいいバッグが作れるんですね。

レースプリントのコットン生地にラミネート加工を施したトートバッグは、内側のフューシャピンクもおしゃれ。秋冬シーズンには、バッグの口に取り付けられるファー付きバッグ(別売り)で気軽にイメチェンも。S・M・Lの3サイズ展開。トートバッグL(H31×W54×D15センチ)19,440円

 近年はドメスティックブランドが本当に優秀で、インポートとの境界線もほとんど感じられなくなりました。バブル崩壊からつづく不景気な時代が、国内で魅力的なものを生み出そうという動きを後押ししたのでしょうか……? 私達にとってありがたいドメスティックブランドの台頭は、不景気が生んだ思わぬ産物といえるのかも知れませんね!?

シボ感が美しいシュリンクレザーは、キズつきにくいのもメリット。ブランドアイコンでもあるリボン型金具が、大人にふさわしいさりげない甘さで、上品な女らしさを漂わせます。M・Lの2サイズ展開で、MサイズはA4書類、LサイズはB4書類がキレイに収まる、考えられた仕様。ボストンバッグM(H24×W34×D10センチ)46,440円

株式会社 ティアマリア
電話番号 03-3582-6650

河井真奈 (かわい まな)
数々の雑誌で活躍するスタイリスト。モードとデイリーのバランスが取れたスタイリングに定評が。著書に『絶対美人アイテム100』(文藝春秋刊)

Column

河井真奈の「私が今、買いたいもの」

スタイリストの河井真奈さんが、プライベートで今リアルに欲しいと思っているほどお気に入りのアイテムをピックアップ!

2014.05.16(金)
文=村上治子