私が今までに見たアウトドアの「忘れられない景色」

「アメリカのミシガン湖で見た風景が思い出深いです。ミシガン州立大学に留学中の夏休み、友だち10人くらいで遊びに行きました。透明度が高くてきれいなミシガン湖で遊んだあと、近くのシルバー・レイク・サンド・デューンズという広大な砂丘に行って、夕陽を見ながらビールを飲んで、まったり過ごしました。

 当時アメリカの自然を訪れた経験は、私にとって、やっぱりアウトドアが好きだなとか、自然と関わる仕事をしたいなと再認識する機会になりました」

――そんな小野さんがアウトドア初心者に伝えたい、「アウトドア半径を広げるコツ」とは?

「周りに経験者がいなくてどうやって始めたらいいかわからないという場合は、アウトドアイベントへの参加がおすすめです。スノーピークでも、季節によっては毎週のように全国各地でキャンプイベントを開催していて、入門者向けの『スターターキャンプ』もあります。

 イベントではスタッフからいろんなノウハウを学べて、友だちづくりのきっかけにもなります。ひとりで参加する方も多いですし、一緒に始めたい友だちと一緒に参加するのもいいですね。いきなりキャンプはハードルが高いという場合には、近所の公園でピクニックとかチェアリングから始めてみるのはいかがでしょうか」

スノーピーク

1958年、金物問屋として、山井幸雄氏が創業した「山井幸雄商店」が前身。登山を趣味とする山井幸雄氏が、当時の登山用品を改良したいと、オリジナルの道具を開発、全国に販売を開始。その後、現社長である山井太が入社し、オートキャンプという新たな領域を切り拓く。独自の「スノーピークレイアウトシステム」は、フィールドでの居住性を第一に、ファニチャーからバーナー、キッチンテーブルなどすべてのオートキャンプ用品をシステムとして設計し、瞬く間にキャンパーの心をつかんだ。現在は、日本国内に直営店だけでも37店舗、中国、台湾地区、韓国、アメリカ、イギリスなどでも展開している。近年は環境への取り組みとして、ダウン、化繊、コットンなどの素材の回収・再利用、キャンプギアのリユース事業も開始した。
https://www.snowpeak.co.jp/

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Column

【アウトドアブランド社員に聞く!】外遊びを楽しむための必携リスト

ちょっと遠出してキャンプやハイキング、身近な自然でバーベキューやピクニック……そんなアウトドアの時間をいっそう楽しくしてくれるのが、機能的で素敵なアイテムたち。でも数多く発売されているアウトドアグッズの中からどれを選べばいいのか迷ってしまう。そこで外遊びの達人である、アウトドアブランドの社員たちにおすすめを聞いてみよう。

2024.11.30(土)
文=一ノ瀬 伸
写真=今井知佑