クリエイティブな仕事を自由自在にやっていきたい
――最後に、今後の展望や憧れの存在を教えてください。
先ほども言いましたが、クリエイティブな仕事を自由自在にやっていきたいです。それは俳優業に限ったものではなく、歌うこと以外なら何でも。実際に脚本も書いていますし、いつかは監督業もやってみたいと思います。憧れの存在は、大好きな『オアシス』を撮ったイ・チャンドン監督。極限状態まで追い込まれた人間の姿を描くことで、常に生きることについて探求しており、作品全体に力が満ち溢れているんです。僕はそこに強く共感するんです。
テレンス・ラウ(劉俊謙)
1988年9月26日生まれ。香港出身。12年、香港演芸学院戯劇学院を卒業。舞台俳優の道に進んだ後、16年からTVドラマに出演。19年、主演作『夢の向こうに』で映画デビューを果たし、21年公開の『アニタ』ではレスリー・チャン役を演じている。24年に公開された台湾映画『鯨が消えた入り江』がNETFLIXにて配信中。
映画『贖罪の悪夢』
精神科医のマン(テレンス・ラウ)のもとにやってくる患者は、自身の不安やトラウマからくる悪夢に苛まれていた。患者の一人、不眠症で事故を起こしたタクシー運転手のチョイ(ニック・チョン)をカウンセリングしたマンは、チョイの悪夢は、金融危機時代、友を裏切った罪悪感によるものだと分析する。
映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
1980年代の香港。“悪の巣窟”と呼ばれる無法地帯、九龍城砦を取り仕切るロンギュンフォン(ルイス・クー)は、黒社会の大ボス(サモ・ハン)とトラブルを起こした不法移民のチャン(レイモンド・ラム)を匿い、彼を信頼する弟子である信一(テレンス・ラウ)らに託す。その結果、九龍城砦は激戦の場となる。
https://klockworx.com/movies/twilightwarriors/
2025年1月17日(金)、新宿バルト9ほか全国ロードショー
2024.11.24(日)
文=くれい 響
写真=榎本麻美