“名品”を自分らしくつける、2つのテクニック

 一つ目は、「どの指にするか」を考えること。リングをつける指を吟味することで「自分だけの輝き」になるのです。指にはそれぞれ個性があり、モード感やストリート感を出すなら親指、モダンさ、知的さなら人差し指や中指、優しさや愛らしさなら薬指や小指と、親指から小指に向かって外側に行くほどフェミニンさが増すと考えるといいと思います。ちなみに、もし私が「トリニティ」をつけるなら親指が好みです。

 二つ目は、コーディネートで個性を出すこと。例えば同じ指に「トリニティ」を二個重ねてボリュームを出したり、一個ずつ違う指にして横に並べたり。もちろん、お手持ちのリングとレイヤードしてもいいと思います。人生の節目に同じ「トリニティ」のリングを一個ずつ買い足していくのも、素敵ですね。

 エターナルな名品だからこそ、どうやったら自分らしくなるのかを考える……「つけ方」にこだわるのも、ジュエリーならではの面白さだと思います。

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伊藤美佐季(いとう みさき)

ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を生かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。著書に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)。
Instagram @jewelryconcierge_m

Column

伊藤美佐季のSource of yourself

ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。

2024.12.23(月)
Styling=Misaki Ito
Photograph=Masashi Ikuta(hannah)
Edit & Text=Miwako Yuzawa

CREA 2024年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2024年秋号

楽しいひとり温泉。

定価980円

CREAがはじめてひとり温泉を特集して7年。当時は「女性がひとりで温泉なんて!」と驚きを持って受け止められたこのテーマも、いつか珍しくない光景となりました。そして8年目となる今年、「ひとり温泉」は次なるフェーズへ。コロナ禍を経て、進化する“温泉地”を舞台に、めぐる旅を大特集します。いまこそ、めぐるか。それでも、こもるか。さあこの秋こそ、楽しいひとり温泉へ!