年下なのに、とても紳士的なワン・イーボー
――ほかに、お好きな日本映画や日本人監督がいれば教えてください。
黒澤 明監督はもっとも偉大な監督の一人だと思います、『影武者』『乱』『夢』『羅生門』など、好きな作品ばかりです。また、『Love Letter』の岩井俊二監督も好きです。日本映画が持つ、独特な表現やスタイルがとても好きなんです。
――『ソウルメイト/七月と安生』や『少年の君』で組んだデレク・ツァン監督との3度目のコラボも期待したいところです。
私にとって、ツァン監督は映画監督である以外に、お兄さんだったり、友だちだったり、あるいは先生、お父さんのような存在なんです。
一緒に仕事をしていて、何も言わなくても、「監督は今、何を求めているのか?」ということが分かるぐらい、お互い通じ合っていると思います。だから、いつかまた一緒に作品作りができれば嬉しいです。
――今夏に日本公開された『ボーン・トゥ・フライ』で共演されたワン・イーボーさんの印象は?
イーボーさんとは映画で共演した以外も、イベントで一緒に歌ったり、何度かお仕事しているのですが、いつも思うことは、とても謙虚で、真面目で、礼儀正しい。私より5歳ぐらい年下だと思うのですが、本当にとても紳士的な方なんです。また、何かしらのかたちで、ご一緒できたら嬉しいです。
2024.10.22(火)
文=くれい 響