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 北欧を代表する陶芸家ながらも、その素顔はとてもチャーミングで、人を喜ばせるエンターティナーだったリサ・ラーソン。短期集中連載の第4回は、リサと公私にわたり親交が深かった「トンカチ」の佐々木美香さんと勝木悠香理さんに、リサの素顔を聞いた。

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素顔のリサは“チャーミングでおもてなし好きのおばあちゃん”

 リサ・ラーソンとはビジネスパートナーでありながらも、おばあちゃんと孫のような関係値を築いてきた、トンカチの佐々木美香さんと勝木悠香理さん。共にものづくりをするようになった2007年から、年に1度はスウェーデンを訪れ、リサやその家族と親交を深めた。

「スウェーデンに行くときはいつも1週間前後滞在して、リサの自宅で毎日ミーティングをしていました。北欧にはフィーカというティータイムの文化があって、リサもよく“あら、もう3時だわ!”といって、お菓子と一緒に紅茶やコーヒーを用意してもてなしてくれましたね。リサはお酒も好きで、ワインやシャンパンも出してくれて、打ち合わせが終わってもみんなで楽しく飲んでいる時間が幸せでした」(佐々木さん)

 リサはとにかく気遣いの人で、”常に人を喜ばせることを考えていたエンターティナー”だったそう。

2024.12.07(土)
文=田辺千菊(Choki!)
撮影=深野未季、平松市聖(3ページ目2枚目)
提供写真=トンカチ