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東京ドームでステージに立つ前は、すごく怖かった

――東京ドーム公演の準備中、公演当日、終わったあとの心境の変化はいかがでしたか?

 公演前は、けっこうビビっていました。3年程前にドームのステージには立たせていただいてはいるんですけど、コロナ禍でキャパは半分で、全員マスクをつけていて声を出せないっていう状況でのライブだったんです。だから、どんなにパフォーマンスをしても、反応がなくて、そんなままで公演が終わっていったので、ちょっと怖さがあったんですよ。

 その経験もあって今回も、果たして遠くまで届けることができるのか、盛り上げることができるのか、すごく怖かったです。でも、一日目にステージに立ったときに大歓声を聞いて、その瞬間に「これはいけるかもしれない」と思いました。

――あのドームの客席から歓声を浴びるということは、ものすごい量のアドレナリンが出るんじゃないかと思います。その後はどのような感覚で過ごしていたんですか?

 気付けば二日目が終わっていたって感じです。終わったあとは、達成感と、これからもっとやってやろうというやる気に満ち溢れた感覚になってRAMPAGEが一つ上の段階に上がったなっていう実感を覚えました。

 翌日は、心はすごく元気なんですけど、体はなかなか動かなかったですね。当日のちょっとした打ち上げも、自分はプロレスの準備もあるのでお酒も飲めず、みんなが楽しんでいるのをただ見守る感じでした。

 でも、陣さんが「プロレスが終わったら、全員でまた打ち上げをしようね」っていうことを言ってくれたので、それをめがけて突っ走るつもりです。僕以外のメンバーも、RIKUさんも舞台の稽古があったりして、次の日に取材を受けたり、準備をしたりしてる人はいましたね。

――ほかのメンバーのステージや舞台などを見に行くこともありますか?

 ありますよ。最近だったら、MA55IVE THE RAMPAGEの東京公演ファイナルを見にいきました。パフォーマーであってもマイク持ってラップしてお客さんを盛り上げることができるんだって思えて、すごく励みになりました。

【後篇】「もうこれ以上脱げないくらい…」THE RAMPAGE武知海青が結果を出し続けても驕らない理由はこちら

武知海青(たけち・かいせい)

1998年2月4日生まれ。THE RAMPAGE のパフォーマー。幼少期に水泳でジュニアオリンピックに出場、柔道黒帯など抜群の身体能力を誇る2019年にはボディコンテストに出場し、その鍛え抜かれた肉体で、スタイリッシュガイ部門総合優勝を獲得した。今年2月には DDTプロレスにてリングデビューし、9月27日に2戦目を終える。

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次の話を読む「もうこれ以上脱げないくらい…」THE RAMPAGE武知海青がブレない自信を手に入れた理由

2024.10.14(月)
文=西森路代
撮影=今井知佑
スタイリスト=山田莉樹
ヘアメイク=OYA(KIND)