暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。
「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
今回は、九州・沖縄エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆福岡県
◆石炭記念公園の二本煙突と月
2018年に筑豊炭田遺跡群のひとつとして、国の史跡に指定された「石炭記念公園」。園内に立つ「二本煙突」は、高さ約50メートルと現存する明治時代の煙突としては国内最大級であり、筑豊の炭鉱最盛期の面影を現在に伝える貴重な遺産だ。
毎日、日没から夜10時まで竪坑櫓(たてこうやぐら)と共にライトアップが行われ、月明かりの下で輝く姿には荘厳な雰囲気が漂う。
また、毎年11月の第1日曜日とその前日には、石炭記念公園で「TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~」が開催され、本場の炭坑節を参加者みなで踊る「炭坑節総踊り」などの催しのほか、夜には色とりどりのキャンドルとライトアップされた二本煙突の競演が楽しめる。
TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~ 開催日:2024年11月2日(土)~3日(日)
石炭記念公園の二本煙突と月(せきたんきねんこうえんのにほんえんとつとつき)
所在地 福岡県田川市大字伊田2734-1
https://tagawa-coalmine.com/
◆佐賀県
◆九年庵
九年庵は、佐賀の実業家・伊丹弥太郎によって築造された別荘と庭園で、国指定の名勝。伊丹弥太郎が9年の歳月をかけて築いたことから、九年庵という名前が付いたのだそう。
数寄屋造りの邸宅と、筑紫平野を借景にした庭園にはツツジやモミジなどが植栽され、自生する木立や一面に生えたスギゴケとともに、風情あふれる景観を見せてくれる。紅葉の時期には紅色のグラデーションと青々とした苔の、見事なコントラストを楽しむことが可能。
毎年、紅葉の見ごろの時期に9日間と、春の新緑の時期にのみ一般公開される。
※公開期間:2024年11月15日(金)~23日(土・祝)の9日間
九年庵(くねんあん)
所在地 佐賀県神埼市神埼町的1696
https://kanzaki.sagan.jp/
◆長崎県
◆雲仙仁田峠の紅葉
島原半島の中央部に位置する標高1,080メートルの仁田峠。山中には紅葉植物が120種以上も生い茂り、この紅葉樹林帯は「普賢岳紅葉樹林(ふげんだけこうようじゅりん)」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されている。
紅葉の名所として人気があり、見ごろの時期には燃えるように鮮やかな紅葉が山々を染め上げる。峠から山頂を結ぶロープウェイに乗ると、まるで紅葉の絨毯の上を空中散歩しているような気分を味わえる。
春はミヤマキリシマ、夏は新緑、冬は霧氷と四季折々の自然が豊か。
※見ごろの時期:10月下旬~11月中旬
雲仙仁田峠の紅葉(うんぜんにたとうげのこうよう)
所在地 長崎県雲仙市
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/528
◆熊本県
◆蘇陽峡
「蘇陽峡」は、五ヶ瀬川上流に位置するU字谷渓谷。高さ200メートルの切り立った崖が約10キロメートルも続く、「九州のグランドキャニオン」と称される景勝地だ。
「長崎鼻展望台」から見下ろす渓谷の眺めはすばらしく、谷底を縫うように流れる五ヶ瀬川の四季折々の絶景を楽しめる。川を包み込むような、雄大な自然の景色は圧巻。紅葉シーズンになると一面がオレンジや赤、黄色に輝き、迫力満点の渓谷美を堪能できる。
見ごろの時期:10月下旬~11月中旬
蘇陽峡(そようきょう)
所在地 熊本県上益城郡山都町長崎
https://www.town.kumamoto-yamato.lg.jp/kanko/kiji0033628/index.html
2024.10.12(土)
文=CREA編集部