――アリ・アスター監督同様、『哀れなるものたち』や『聖なる鹿殺し』『ロブスター』などのヨルゴス・ランティモス監督にも注目されていますね。
ヒグチ ランティモス監督はどの作品も素晴らしいです。実験的要素というか、舞台のような空気感をすごく感じるんです。その点が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などを撮ったラース・フォン・トリアー監督を思い出します。トリアー監督の方がだいぶ変わってるし、苦しそうですけどね(両者、観る人を選ぶところも同じですね)。
新作の『憐れみの3章』も試写会で観させていただきましたが、たいへん好みでした。ウィレム・デフォーやジェシー・プレモンスなど、好きな役者が出ているのもうれしいです。
新作が出たら必ずチェックする映画監督は?
――新作が出たら必ずチェックする監督はいますか?
ヒグチ たくさんいるんですけども、今考えるとこの方たちでしょうか。
・アレックス・ガーランド監督
・エドガー・ライト監督
・ジョーダン・ピール監督
・ミランダ・ジュライ監督
・マーティン・マクドナー監督
・ナ・ホンジン監督
・バリー・ジェンキンス監督
・チャーリー・カウフマン監督
あんまり考えると、あの人もこの人も、となってしまいます。
》インタビュー【前編】に続く
映画とポスターのお話 (MOE BOOKS)
定価 3740円(税込)
白泉社
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)
ヒグチユウコ
東京を拠点に画家として活動している。アパレル企業などとのコラボ作品を手掛ける。2019年には、ギャラリー「ボリス雑貨店」(渋谷区)をオープン。著書に絵本作品『ふたりのねこ』(祥伝社)、『せかいいちのねこ』『ギュスターヴくん』(白泉社)などがある。2024年10月から韓国で展覧会を開催。
higuchiyuko.com
2024.09.03(火)
文=ゆきどっぐ