伝統を学びその先へ、コンテンポラリーの先駆者
◆50Kalò di Ciro Salvo(チンクワンタカロー·ディ·チーロ·サルヴォ)
ナポリ郊外で3代にわたりピッツェリアを営むファミリーに生まれたチーロ・サルヴォ氏。
彼が働いていた郊外のサンジョルジオ・ア・クレマーノの店は人気を博し、週末になると、噂を聞いて駆け付けたナポリの人々で大混雑していた。
2014年ナポリに初めて自分の店を持ち、店名の50はナポリの伝承でパンの生地、「Kalò」はギリシャ語由来で良いという意味で、「生地の美味しさを楽しんでほしい」という思いが込められている。
生地の軽さ、口当たりのよさが評判になり、すぐさま行列のできる人気店に。ピッツァにのせる素材にも力を注いでおり、スローフード協会の認定食材や、地元カンパーニア州の希少トマトや野菜、チーズなどを用いている。
使う具材をメニューに記載することも当時としては画期的だった。今ではミシュランガイドに載るイタリアのピッツェリア10軒に選ばれ、実力店として多くのファンに愛されている。
50Kalò di Ciro Salvo(チンクワンタカロー·ディ·チーロ·サルヴォ)
所在地 Piazza Sannazaro201/B, Napoli
電話番号 081 19204667
営業時間 12:00~16:30、18:30~24:30
定休日 無休
※予約不可
https://50kalo.it/
2024.07.15(月)
文=祝 美也子
写真=橋本 篤
コーディネート=祝 美也子