空軍のコンピュータ技師から転身 レイズ・ハワイアン・ハニー
前者のハワードさんとジョンさんに養蜂を教えたのがこのレイさんです。レイさんもKCCファーマーズ・マーケットで第2、4、5土曜日に自分の名前をつけた「レイズ・ハワイアン・ハニー」を販売しています。レイさんのプロダクトは他の店のものと違い、クマの入れ物の頭のところが、ペンシル形になってキャップが付いているので、とても使いやすいのが特徴です。
レイさんはかつてアメリカ空軍のコンピュータ技師でした。そんな彼が蜂蜜に魅了されていったきっかけは道端に記された「蜂蜜売ります」という手書きの看板。看板に記された矢印を追い、辿り着いた一軒の家のガレージで売っていたピュアな蜂蜜を買い求めてからは、スーパーで買い求める蜂蜜が好きになれず、このガレージで売っていた養蜂家ランディーさんの元で蜂の世話の手伝いを始めました。そして19年修行をした1996年の誕生日に巣箱を分けてもらい、養蜂家としてスタートをしたのだそうです。2003年にKCCファーマーズ・マーケットでハワイアン・ハニー・ビー・コープの蜂蜜として販売を始め、現在は自分の名前をつけたブランド名で並んでいます。
そして、1年前から養蜂家を目指すジャスティン・デューナイさんがレイさんのお弟子さんとして、養蜂を手伝っています。
蜂蜜は7種類のうちレイさんの巣箱のある場所の名前がついたものが、カイルア、ノーフォック、ワイマナロの3種類。そしてハワイ島から取り寄せている花の名前の、オヒアレフア、クリスマスベリー、マカデミアナッツ、トロピカル・ブラッサム(多種類の花)があります。
でも、ちょっと見逃せないのが、ワイマナロの蜂蜜にしょうがを混ぜたものと、シナモンを混ぜたもの。とくに、シナモンを混ぜた蜂蜜は、顔のパックに買い求める人もいるのだとか。蜂蜜とシナモンの組み合わせは多くの効能があると言われ、アメリカでは古くから知られているものなのだそうです。レイさんは「試したことがないから本当かどうかわからないけど」と、自分で調べた資料を見せてくれ、咳や心臓病、関節炎、抗酸化作用のほか、お客さんから聞いたけど美容にも良いらしいと教えてくれました。シナモンと蜂蜜の効能は奥が深そうです。
入れ物のサイズも様々、2オンスのミニサイズ・ベアーのパックもあるので、心のこもった義理土産にぴったりです。
現在販売している場所は、KCCファーマーズ・マーケットと、1年に2回行われるラニカイ・クラフトフェアーのみ。近日中にホームページを立ち上げる予定もあるのでお楽しみに。
Column
本間律江のハワイの朝市巡り
ハワイ在住22年で日本メディアのコーディネーター・ライターの本間律江さんが、近年、観光客にも人気の高まってきたハワイの朝市の、おすすめのお店の数々とその楽しみ方を紹介します。
2014.03.31(月)
文・撮影=本間律江