#2 無頓着でも決まる、くせ毛を活かしたミニボブ

 さりげないけれど、薄い前髪で甘さと今っぽさを少しプラスしたミニボブ。

 実は「せっかち&強めのくせ毛」という、モデルの方の性格と髪質、両方の個性をきちんと理解したうえで、ハンドブローでも決まるよう考えられているのがポイント。

 顔回りやトップの表面に多少レイヤーを入れてあるので、ラフにスタイリングしても立体感が出ます。

 またモデルの方の希望のひとつに“コンサバティブになり過ぎないこと”があるため、毛先が内巻きでなく、軽く外ハネにしても決まるように、カットされています。

 脱コンサバでお洒落感を出したい人にオススメ。

オーダーとスタイリングのポイント

 基本はあご下くらいのワンレングスボブに。表面のみ少しレイヤーを入れ、動きが出るようにし、重めではなく軽めのボブに。薄く前髪を作り、サイドの毛先にかけて自然につながるよう顔回りにも多少レイヤーを入れる。

 カラーは7レベルくらいのダークブラウン。スタイリングは、手ぐしで乾かしたあと、オイルとバームを混ぜて全体に塗布する。毛先は自然に乾くままに散らしてもいいし、ヘアアイロンでわずかに外向きにくせづけてもOK。

YANAGI’s Point

 モデルの方は実は強めのくせ毛ですが、「くせはポジティブに活かそう」を合言葉に、いつもスタイルを考えています。根元の方のくせが強いので、伸びてきたときにふくらんで広がったり重たくなり過ぎたりしないよう、面をきれいに作るのではなく表面にはレイヤーを入れ、軽めのボブに仕上げています。

2024.05.05(日)
文=斎藤真知子