◆「にら×パン」「にら×焼きそば」も好相性

 にらって、ソーセージやケチャップとも相性悪くないんです。

 6センチ程度の長さに切ったにらを、油をひいたフライパンに入れて中火にかけ、しんなりするまで炒めます。ソーセージも一緒に焼いてパンにはさみ、ケチャップ適量でもう出来あがり。

 ソーセージ&ケチャップ、どちらも味と香りが強めですが、にらは全然負けずにいいアンサンブルを見せ、それらをパンが違和感なく受け止めます。ぜひお試しを!

 さて、最後は刻んで加えるだけ。こんな組み合わせもおいしい。

 はい、「カップ焼きそばに生卵と刻みにらのっけ」、これがなかなかおいしいんだ! 写真はペヤングですが、普通に熱湯を注いで3分待つ間に、にらを5ミリ長さに細かく刻みます(←ここポイント)。

 お湯をしっかりきってソースと混ぜ(スパイスや青のりはお好みで)、刻んだにらを大さじ2程度、生卵(全卵)1個をのせれば完成。よーく混ぜてめしあがれ。

 私は山盛り大さじ3ぐらい入れちゃいます。にらの香りが立ちつつも、卵でコーティングされるのでキツすぎず、ソースの香味といい具合に混じって、おいしいんだなあ。

 はい、インスタント食品に野菜を刻んでのせるだけでも立派な自炊です。にらと卵プラスで栄養バランスもよくなりますしね。

 にらって野菜炒めに加える、卵でとじるぐらいでしか使ったことがない人も多いかも? 個性的ですが、いろいろ使えるいい奴です。ぜひ、トライしてみてください。それではまた来月、お目にかかります。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に、卒業間近の美大生、就職したばかりの青年、保護犬猫60匹と暮らす女性、日本に暮らす韓国人男性、奥さんを亡くしてひとり暮らしの85歳の男性……などなど、18人の「きょうの鍋」と個人史を追ったノンフィクション『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)がある。
https://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

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2024.03.16(土)
文・撮影=白央篤司