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夏の夜の掃除の洗礼「思った以上にハードな…」

――記事に載せられる程度のものを教えてもらえますか(笑)?

 例えば、コンビニだと掃除をすることも仕事の一つじゃないですか。思った以上にハードな掃除や片付けも、「そうか、こういうところから(仕事は)やらないといけないんだな」と認識しました。

 バイトしていたコンビニは、山のほうにあったんですね。夏の夜になると灯りのもとにたくさん虫がやってくるんですよ。毎日21時にゴミ掃除をしていたんですけど、そのあたりには本当に大量に虫がいて、その灯りに何百匹も張り付いていて、いつも必死に掃除をしていたんです! この話大丈夫かな……(笑)?

 働くこと、お金を稼ぐことは楽じゃないと身に染みて感じた3年間でした。すごくいい経験になったと今でも思っています。

――鈴木家についても教えてください。兄弟・姉妹はいますか?

 二人兄弟で、2個上に兄がいます。今、自分はWATWINGというグループで活動させてもらっていますけど、もともとアーティストになりたいと思ったきっかけは、お兄ちゃんの影響がすごくあるんです。お兄ちゃんは歌が好きで家でもずっと歌っていたから。お兄ちゃんは曲作りも好きだったし、車で移動するときにはいつもEXILEさんの曲をみんなで合唱するような、そんな家族でした。

――学生時代、お兄さんとカラオケに行ったりもしましたか?

 めっちゃくちゃ行きました~! 学生時代、お兄ちゃんとはカラオケに行った記憶しかないくらいです。

――当時の鈴木さんの十八番は何でしたか?

 DEEPさんの『白いマフラー』という曲です。DEEPさんの曲が大好きで、宮城に来てくださったときはライブもリリースイベントも行きました。確か、ハイタッチもした記憶があります。

――兄弟そろって歌が上手だったと。お兄さんとすごく仲がいいんですね。

 いや~それが……お兄ちゃんも僕と同じで、やんちゃタイプで(笑)。2歳違いなので、小中時代はお兄ちゃんが同じ学校にいたんですね。僕がいると「あ、鈴木の弟だ」と言われるんですよ。学生時代、野球部に入ってピッチャーになりたかったけど、お兄ちゃんが野球部の部長だったから「お前、来んな」と言われて。僕はしぶしぶバスケ部に入ったという。

――でもカラオケは一緒に行くから、そこで通じ合っていたんですね。

 そうなんです! 普段は結構バチバチの関係だけど、遊ぶときと歌うときは、ちょっと違ったんですよね。

2024.02.21(水)
文=赤山恭子
撮影=佐藤 亘