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WATWING・鈴木 曉の誰からも愛される素顔とは?「お兄ちゃんの影響で歌を」「上京後は…人混みで腹痛に」

 180センチのすらりと伸びた身長と、SNSで見られるスタイリッシュな姿から、クールな印象を受ける鈴木 曉さん。しかし鈴木さんは、取材部屋に入ったスタッフを見つけるなり、さっと自分から駆け寄り「あさひです! 今日はよろしくお願いします!!」と、その高身長を少しかがめて視線を合わせ、120%の笑顔で挨拶をする。

 5年前、オーディションでダンス&ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)のメンバーに合格し、鈴木さんは芸能界に足を踏み入れた。歌に自信はあったがダンスは未経験だったため「これは落ちた……」と思ったそうだが、持ち前の笑顔と元気に挨拶することだけは「絶対に欠かさない」と決めて臨んだという。取材前のスモールトークのくだりだけでも、人に対して礼を尽くす彼のその心根がこの5年の間に少しも変わっていないことがわかる。

 CREA WEBに初登場してくれた鈴木さんには、「これは“ピー音”になっちゃいますかね!?」と言いながらもNGなしで何でも語ってくれた彼のヒストリーと、自身初のリリースとなる『鈴木 曉1st写真集 共鳴』について存分に伺った。

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――まずはご自身のことから教えてください。ご出身は宮城県なんですよね?

 はい! 宮城県岩沼市の出身です。僕の家は福島県寄りで山のほうだったんですけど、海もある地域なんです。田んぼが多いのどかな場所です。小中高と地元の学校に通っていました。

――学生時代はどんなタイプだったんですか?

 言葉を選ばずに言うと……クソガキでした(笑)。お母さんの言うことは聞かないですし、うるさいですし、授業もちゃんと聞いていなかったりして。

――人気者的な感じ、ですよね?

 それが、人気者でもなかったんですよね。ずっとひとりで喋っていて、巻き添えで隣の子も一緒に怒られる、みたいな(笑)。自分が変わったと思ったのは、高校がきっかけでした。ガラリと変わったと思います。

――高校時代に何があったんでしょう?

 生まれて初めてアルバイトをしたんです。コンビニに3年間勤めたんですけど、社会に出たことでようやく自立した感じがありました。「このままの性格じゃ俺はダメだ」と気づいたというか。もともとコンビニでアルバイトしようと思ったきっかけは、家から近かったという単純な理由からなんですけど。

 3年間続けられたのは、一緒に働く人たちに恵まれたからだと思います。これはコンビニに限らず今でも思うんですけど、一番大事なのは一緒に働いている人やメンバーじゃないですか。すごく良い人たちばかりだったので続いたんだと思います。

――アルバイト先で社会人としての洗礼を受けた感じもあったと?

 すごくいろいろなことを教えてもらいました。エピソードもたくさんありすぎて……。

2024.02.21(水)
文=赤山恭子
撮影=佐藤 亘