この記事の連載
- 上戸彩インタビュー(前篇)
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子どもより先に「行ってきます」を言わない流儀
――上戸さん、2023年は『シャイロックの子供たち』、『沈黙の艦隊』と、2017年『昼顔』以来6年ぶりに映画出演となり映画の年ともなりました。久しぶりの映画の現場はいかがでしたか?
確かに……! 言われてみて今、初めて気づきました! 自分がやりたかった映画の現場にふたつも携われた年だったんですね。すごくありがたいです。
――特に意識して「よし、久々に映画やるぞ!」と決めた感じではなかったんでしょうか?
昨年3人目の子供が産まれて、今はどうしても“母”が必要な時間が多いため、そちらを優先してしまうんです。現場にプライベートをもちこまなくてもできる範囲でやらせていただければ、と考えてお仕事をしています。本作では女性プロデューサーが「お母さんである人が働きやすい現場づくりをしていきたい」とおっしゃってくださったんです。本当にうれしくて「私でよければ、ぜひ」とお引き受けしました。……とはいえ、そこに甘えられない自分もいるんですけれど(苦笑)。
それでも、こうして3人の子供がいながらお仕事をいただけている時点ですごく幸せだと思いますし、家のことに穴をあけたくはないので、作品はタイミングとご縁のものだと考えています。
――お仕事をする上で、上戸さんが外せない母の時間は特にどこにあたりますか?
作品に携わると、朝5時や6時に家を出るのが当たり前なんですけれど、私は子どもを学校や幼稚園に送り出してから仕事に行きたいという思いがあって。それでもオファーを下さる作品には「いいんですか!? ならば頑張らせていただきます! やります!」と。
――当たり前のことを聞くようなのですが、絶対にご自身が送りたいという思いはなぜですか?
子どもより先に家を出たくないから、という理由です。子どもより先に「行ってきます」をあまりしたくなくて……。「今日も1日がんばろうね」といつも通り送り出して、自分はその後ものすごくバタバタと車に乗り込む日常です(笑)。
上戸 彩(うえと・あや)
1985年9月14日生まれ、東京都出身。1997年、『第7回 全日本国民的美少女コンテスト』の審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。近年の主な出演作に「半沢直樹」シリーズ、映画『シャイロックの子供たち』、『沈黙の艦隊』など。
Amazon Originalドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』
2024年2月9日(金)より1~6話、2月16日(金)より7~8話をPrime Videoにて世界独占配信
大沢たかお/玉木宏 上戸彩/ユースケ・サンタマリア 中村倫也 中村蒼
松岡広大 前原滉/水川あさみ/田中要次 田口浩正
アレクス・ポーノヴィッチ リック・アムスバリー
橋爪功/岡本多緒 手塚とおる 酒向芳/笹野高史 夏川結衣
江口洋介
原作:かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」(講談社「モーニング」)
監督:吉野耕平、中村哲平、蔵方政俊、岸塚祐季
脚本:髙井光 鎌田哲生 音楽:池頼広
主題歌:Ado「DIGNITY」(ユニバーサル ミュージック)
楽曲提供:B’z
©2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)
衣装クレジット
ジャケット 46,200円、スカート 55,000円(ともにMIKAGE SHIN/MIKAGE SHIN info@mikageshin.com)、リング 275,000円、ピアス2ヶ 70,400円(ともにoeau/ハルミ ショールーム 03-6433-5395)
2024.02.09(金)
文=赤山恭子
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=宮崎真純(likkle more)
ヘアメイク=中谷圭子(AVGVST)